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ジパングを救え!

ーーー数日後。


『ほほお、自ら生贄になろうとは良い心がけよのう、豪華な事に酒まで用意してくれておる…』


ヤマタノオロチは酒のまるまる入った8つの大きな壺とその中心の綺麗な衣装を羽織った少女に魅入る。


その少女はハヤトであり自ら生贄になると言い出し、ここにやってきたのだった。

ハヤトは言った。


「ヤマタノオロチ様、私は貴方を尊敬しております。その印に上等の酒とつまらない見世物ですが私めの踊りを見ていただきたいと存じます」


『ほお、楽しみよのう』


ヤマタノオロチは酒を啜りながらハヤトを見つめる。


奥には銀髪の剣士が待ち構えている。


(ハヤトの踊りに捉われそうだ…棒が今にも硬直しやがる…)


ベリアルは早くも発情していた。


(ベリアルよ、気持ちはわかるがヤマタノオロチに集中するのじゃ!)

タケル氏が発破をかける。


(わかってますとも!)

ベリアルは再び剣を構えた。


美しい音色が流れだしハヤトは舞う。

音色に合わせて舞い踊るハヤトに魅了されるヤマタノオロチ。


『おぉこれは美しい舞じゃ!もっと踊り狂え!』


ハヤトはヤマタノオロチの注文に応え激しく踊る。


「ハァハァ」

興奮するベリアル。


(ベリアル、男の踊りに発情してどうする!)


写世鏡(うつせかがみ)で様子を見ていたタケル氏だったがこいつは駄目だと思いタケル氏も直接ヤマタノオロチ達のいる処に向かう事にした。


激しく踊る内にハヤトの衣装ははだけ、半裸の状態となる。


ハヤトは洞窟の熱気と激しい踊りで全身に汗を帯び、体は光沢を放っていた。


ハヤトの滴る汗が地面を濡らす。

雨を降らすように踊るハヤト。


ハヤトウズメは「アメノウズメ」となり舞いながら地面に雨を恵んでいく。


やがてやって来るタケル氏。


ヤマタノオロチは酒を飲みながらハヤトの舞を楽しんでいる。


「くう、わしも発情しそうじゃ…」


タケル氏も、すっかりハヤトの舞に酔いしれてしまう。


「ハァハァ、ハヤトから合図が来る前に少し行ってきます」


「ハァハァ、わしも行って来ようかの…」


ベリアルとタケル氏は棒先をこすり行く。

ヤマタノオロチは快楽に酔い痴れ、一頭一頭と眠りこける。


やがてハヤトがくるくると指を回す。

「今だ!」と言う合図だ。


「スッキリした所で行くぞ!」

ベリアルは斬り込みにかかった。


「キバクロス!!」

ベリアル猛る!


一頭一頭のヤマタノオロチの首が斬り咲かれる。


しかし完全には寝ていない大蛇も三体いたようで、

三体の大蛇はベリアルに襲いかかる。


「ぐわぁっ!」

「ベリアル!!」


ハヤトとタケル氏が助太刀する。

三人、猛る!


三人の活躍でヤマタノオロチはついに倒れ伏した。

そしてタケル氏は活躍したとの事で何とタダで宿屋に泊まらせてくれる。


温泉に和食にと楽しむハヤトとベリアル。

特にベリアルは和の文化に感動していた。


ーーーそして夜。


「愛してんぜ」

ハヤトとベリアルは交わる。


そんな中、障子が開き、タケル氏が入ってきた。

「ハァハァ、ワシも混ぜて貰って良いかの?」

「ちょっと!?」

「良いじゃないか、タダだし♪」


戸惑うハヤトを良い事に二人の(おとこ)はハヤトの美しくしなやかな全身を味わう。


汚い液で体を汚しまくった三人は再び温泉に入り、温泉でも猛った。

結果、旅館の店員にこっぴどく叱られた。


ーーーそして翌日。


「見事だったぞお前達、ハヤト、大きくなったな!」


タケル氏はハヤトの成長を心から喜ぶ。


「でもまだまだ僕は未熟者です、もっと大きくならなければ…めいみちゃんのように…」

ハヤトは空を見て言った。


「人の背中を追うのも良いじゃろう、しかし大事なのは自分を見失わない事じゃ」

タケル氏はアドバイスをかける。


「はい、精進します!」

ハヤトは目を輝かせながら答えた。


そしてベリアル、ハヤトはタケル氏と別れを交わし、ラストダンジョンへと挑みにかかろうという時だった。


「待ってくれ!」

二人を呼び止める声がする。

振り向く二人。


振り向いた先にはハヤトを避け、罵っていた数人の同級生がいた。


同級生達はめいみの件もあり頑なにハヤトを疎んでいたがタケルに説得され、ハヤトを誤解していた事に気付き、ハヤトに謝るべきと集まったのだ。


「ハヤト、こないだはすまなかった、俺達はハヤトの事を誤解してた!」


「ハヤト君、いつでもジパングに戻ってきてね、待ってるから!」


ハヤトの目から大粒の涙が。


「みんな…」

ハヤトは嬉しさのあまり嗚咽をあげ出す。


「可愛いハヤト…愛してんぜ…」


ベリアルは父親のように強く、母親のように優しく、弱点が無いかのように思われたハヤトの弱さを見て、ますますハヤトを愛するようになる。


見送られながら船出する勇者達をタケル氏も同時に見守っていた。


「ハヤト、ベリアル、お主らと活躍出来てワシも誇りに思っておるぞ、しかし、雲行きは怪しくなってきておるのう…大変な事にならなきゃ良いが…」


タケル氏は空を見上げ良くない予知を懸念していた。

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