表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/13

第一話「転生」

一話につき1000文字ちょっと程にしておきたいと思います。あんまりズルズルとやるのもいやなので。

 ・・・・・・総統は困惑した。確かに毒の入ったカプセルを噛み切り、それと同時にこめかみを拳銃で撃ち抜いたはずなのに、目の前に広がっているのは木の板を張り合わせたものだ。


 「うーうー・・・・・・うっ!? あー! あー! (誰か……あれ!? なんだこの声は!)」


 助けを呼ぼうとしても、正常に喋ることができない。まるで赤子のような声が出るだけだ。

 

 総統が暫くの間、絶望に打ちひしがれていると、足音が聞こえてくる。ドアが開く音がして、一人の女性の顔が総統の視界に入った。

 その女性はとても美しく、黒い髪に、数百年前の白磁の器の様に白い肌、熱き炎を思わせるが如く赤い瞳。それらはまるで、”この世のものとは思えない程に″素晴らしいものだ。


 「うーっ! うあーっ!(おい! 君は誰だ!)」


 総統の怒りの言葉を聞いた女性は、にっこりと笑い、静かに口を開く。

 

 「はーい、アランちゃーん、おっぱいの時間でちゅよー? ふふっ、お腹すいてるのね。」


 そう言って、彼女は上半身の衣服を脱ぎ、美しい流線型の乳房を露にする。

 総統は彼女に抱き上げられ、その顔と乳房の距離が徐々に近づいてゆく・・・・・・


 「うあっ!? ああー! あああーっ!?(お、おい!? 何をする! アランって誰⁉︎)」


 無事、総統への授乳が終わると、女性は総統を抱き上げたまま、歌を歌いながら総統を揺らす。


・・・・・・・・・・・・その時! 目に入ってしまったのだ。鏡に映った女性と、彼女が抱き上げているものを・・・・・・。


 そこに映っていたのは、まだ五十代であるにも関わらず、七十代の老人のような風貌の総統ではなく、まだ生まれて数か月程の赤子だったのだ。


 総統は混乱してしまった。何故、自分がこんな姿なのか? それが全くわからない。


だが、いくらかわかることはある。

 

 ・まず、この赤子のような体から考えるに、この女性は恐らく自分の母親である。

 ・次に、何故自分がこのような姿になり、こんなおままごとをしているのか…………それに関してはまだ謎であるが、恐らく自分は、転生というものを体験しているのではないか?

 ・もしそうだとして、誰が私をこんなところにつれて来たのか……まあ、これについては心当たりがないでもないが。


 そうこうしているうちに、睡魔が段々と総統を襲った。


「うー、うーん。(ああ、とても眠い。)」


 こうして、総統はそのまま泥のように眠りに就くのであった………………。


 

 

更新が牛のように遅いですが、そこにつきましては皆様の寛大なお心を以ってご容赦ください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ