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ラビリンスエイジ ー賢者と歩く迷宮(ラビリンス)ー  作者: BAMBOOK
1章 ー迷宮と母の影ー
7/10

第6階「フィギュアと集会」

『管理』『迷宮解放』


▽▼▽ ▽▼▽


迷宮を解放します。解放すると侵略者が入って来るようになります。本当に解放しますか?


1.はい

2.いいえ


△▲△ △▲△


恐らくこれで『はい』を宣言したら俺の部屋の近くに迷宮が出来る様になるはずだ。

なるべく人目につかない邪魔にならない所がいいな。


『はい』


▽▼▽ ▽▼▽


入口になる場所を指定して下さい。


△▲△ △▲△


入口の場所か、何処がいいかな。正方形の中には名前の知らない雑草しか生えていないし単純にコアを置いてあるところの対角線上に置けばいいか。


俺は迷宮コアを迷宮の角の地面に直置きし、対角線の隅まで歩いてみる。

だいたい1分半と言ったところか、本当に見掛け倒しな狭さだな。


『此処に入口を設置する』


▽▼▽ ▽▼▽


1度登録すると変更には10000LP掛かります。本当によろしいですか?


1.はい

2.いいえ

△▲△ △▲△


1万LPで入口変更出来るのか初めて知ったぞ。初期LPの10倍か、使うのはまだまだ先になりそうだな。


『はい』


▽▼▽ ▽▼▽


入口を認識しました。

それでは迷宮を解放します。


実績[手つかずの迷宮]を達成しました。

10000LP獲得しました。


△▲△ △▲△


「おい、何か実績解除したら10000LPも貰ったぞ。」

「良かったねぇ」


何だその軽いリアクション、使用には程遠いと思ってた入口変更がもう使えるようになったよ。それだけこの実績解除が難易度高いって事か。

よし、色々衝撃的な事があったから疲れたわ。今何時だろ?寮の顔合わせ会には間に合うよな。あんだけ早く来て初日に遅刻とか勘弁してくれよ?


☆★☆ ☆★☆


「はぁ、やっと出られた。今何時だ?」


寝た体勢で迷宮から脱出した俺は初めての事ばかりで疲れたのかやたら重い瞼を擦りながら近くにあった荷物の中から目覚まし時計を取り出す。


「今、8時34分か。確か50分から近くの寮食堂で顔合わせやレクリエーションをするとか配布された紙に書いてあったな。そろそろ準備しないとな。」


ヤマトさんが帰ってから大体30分くらいしか経ってないのか、本当に濃密な30分だった。

と、出掛ける支度をしながら考えているとあのフクロウが見当たらない事に気づく。


「あれ、アイツはどこいった?洗面器とタオルがあるから夢って事は無いと思うけど…」


窓が開けっ放しになっていたので先に迷宮に帰ったのか?だとしたら薄情なヤツだな。


コンコン


窓に目を向けていると反対側にある扉がノックされた。顔合わせ会に同行しようという誘いか?


「はい、今開けます。」


部屋に入ってきて脱いでいたチェックのシャツを羽織り扉を開けると


「あ、いた。俺同じ1年のハルバード。今、この階にいる1年で一緒に食堂まで向かおうって話になってるんだけどもし良かったら一緒に行かない?」


黒いスキニーパンツに白い無地のTシャツと灰色のパーカーを着た俺より少し小さい少年が少し緊張気味に訪ねてきた。


「うん、もう行くつもりだったしちょっと待ってて。」

「おう。」


そう言って扉を開けたまま部屋に戻り、荷物の中から卒業記念に施設長から貰った腕時計を探していると。


「うわ、何これすげぇ数のフィギュア。しかも全部ナミナミで統一してあんじゃん」

「ホンマや、先月発売の凶撃のヤマトの疾風バージョンもあるやん。」

「あぁ、あんま触んないでね。配置拘ってるから」

「あぁ、すまん」

「堪忍な」

「2人ともフィギュア好きなの?」

「おう」「せやで」

「じゃあその話は歩きながらで、もうすぐ時間だから」

「やっべ、もうそんな時間か。」

「名残惜しいんやけど、楽しみはまた後に取っておいた方がええか」


部屋を出ると俺ら3人の他にも4人程待っていた。そうすると俺らはそれぞれ適当に話しながら階段を降り、玄関を出た左手にある食堂と思われる大きめの建物へと向かっていく。


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