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ラビリンスエイジ ー賢者と歩く迷宮(ラビリンス)ー  作者: BAMBOOK
1章 ー迷宮と母の影ー
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第4階「主様とセーゾール」

白い空間全体に広がった紫色の光が鎮まるとそこは辺り一面が草花に囲まれた大草原だった。


「ここがさっきの白い空間か?」

「そうなのぉ、迷宮主様。迷宮はあらゆる姿に変化する事は出来るんだけど、最初の地形や気候は主様の住みやすい環境になりやすいの。」

「…確かにとても清々しい気持ちだ。」

「でも実際の広さはさっきの白い空間と何ら変わらないのぉ」

「本当にミー、お前は何者なんだ?」

「申し遅れましたぁ。ミーは世界第3位迷宮主スラッド・メアリー氏が眷属セーゾールのミードレイクでありますぅ。」

「セーゾールぅぅう!?」

「はいですぅ」


セーゾール、世界第3位の未攻略迷宮である「ブラッディ・メアリーの大古城」に生息する風を操る鳥型モンスターだ。

遥か上空から探索者を捕捉し、音もなく首を斬り裂く凶悪なモンスターだ。

ただ、首への切り裂きは貫通性が無くスカーフでも巻いておけばスカーフしか切れないという物なので切りつけてきたセーゾールを打ち落とせば翼が折れ危険度が極端に下がる。


「でも、確か確認されたセーゾールの体の色はみな紺か黒だったはず。間違ってもお前の様な銀色の体じゃないはずだぞ?」

「この体は生まれつきですぅ。アルビノと呼ばれる生まれつき身体に色素がない特別種だと主様は言っていましたぁ。」

「いや、でも、しかし…」


アルビノだと?そんな状態で産まれるモンスターなんて聞いたことない。もしそうな現象が起こるなら今まで別種だと思われていたモンスターが実は同種だってことにもなり得る…


「大丈夫ですぅ。主様も長い間調べて初めて分かった事なのでそう滅多に起こることじゃないって言ってたのぉ。」

「そ、そうか。それでなんでモンスターが表チャンネルにいるんだ?」

「主様に勘当されたのぉ。ミーは主様のプリンを食べただけなのにぃ。」


いや、スラ先輩って迷宮主だったのかよ!

ってか女だったのかよ。女性目線の意見でした。そりゃ女心を語れるわけだ。


「じゃあ、ここに来たのは偶然だと。」

「そうじゃないのぉ。このペンダントの話は主様から聞いてたから微かな魔力の気配を辿りながら来たらここだったのぉ。」

「このペンダントは何なんだ?俺が赤ん坊の頃迷宮に捨てられた時に一緒にあったって聞いてるけど…」

「知らなくて無理ないのぉ。それは主様からの愛のプレゼントなのぉ。」


「……へ?」


BAMBOOKです。

投稿2日目です。今日は休日なのでスノーボードのメンテしながら執筆してました。皆さんはどんな休日でしたか?

次話更新も21時になります。

皆さんの評価、感想お待ちしています。

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