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ラビリンスエイジ ー賢者と歩く迷宮(ラビリンス)ー  作者: BAMBOOK
1章 ー迷宮と母の影ー
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第9階「目覚めと謎の石」

目が覚めると知らない天井が見えた。


「ん?何処だここは」

「あ、起きた?君集会中に急に倒れたんだよ。覚えてる?」

「あぁ勿論」


この人は誰だ?やけに露出度の高い服の上に白衣を着てるなんていつの時代の保険の先生だ?


「誰だコイツって顔ね。私はタカナシ・マリアよ。一応さっき集会で自己紹介したんだけどな」

「あぁ、すいません。」

「体調はどう?頭とか痛くない?」

「とりあえずは問題無さそうです。」

「そう。大丈夫みたいならいいわ」

「ご心配おかけしました」

「はいお大事に。じゃ、1人で帰れる?」

「ここがどこだか分からないのでちょっと無理です。」

「出口を出ると左手に寮事務と放送室があるからそこを真っ直ぐ行けば出口があるわ。そこからは分かるはずよ。」

「了解です。ありがとうございました。」

「はいはい。」


先生にお礼を言い、言われた通りに進むと直ぐに自分の寮が見えた。良かった、とりあえず迷わなくて済みそうだ。

それにしても自分の中に迷宮があるかもって言ったものの実感がまるで無いな。

とりあえず寮に帰ったら何があったかさっき部屋に来た奴らにでも聞いといた方がいいかもな。

そう思い歩いていると目の前の自販機に見覚えのある顔があった。


「おう!体調良くなったか?いや急ぶっ倒れてマジでビビったぞ。」

「いやスマン大丈夫だ。で、あの後レクリエーションって何やったんだ?」

「あー、めちゃくちゃ面白かったぞ。急に壁や天井が変わったかと思ったら校長の前にデッカイ岩が現れたんだよ。」

「岩?」

「岩、校長の身長くらいかな?それにスゲーって思ってたら目の前でお前がぶっ倒れたんだよ。」

「あぁ、そうだったんだな」

「おう、それで生徒が倒れたって一悶着あってお前が運ばれてった後に机ごとに校長が岩を切り崩してその欠片をみんなに配り始めたんだよ。」

「ふぅん?それで?」

「なんか握ると色が変わるみたいで人によって色が違うみたいなんだよな」

「へぇ、そんな石があったんだ。」

「で、みんなで5分くらい握ってろって言われてそれぞれ色を報告してから帰れって言われてさ。」

「え?そんだけ?」

「あぁ、そんだけ。なんか最初だけ凄かったけどただ石握っただけで終わった」

「なんだそれ。で、ハルバード君だっけ?何色だったんだ?」

「おう、俺は真っ赤になったぞ。因みにケンショーは真緑だったぞ」

「ケンショー?ケンショーって誰だ?」

「あ、そっか。お前は名前知らないんだったな。ほら最初にあった時に俺と一緒にフィギュアに食いついてる奴がいただろ?」


そういやそんな奴いたな。

『ホンマや、先月発売の凶撃のヤマトの疾風バージョンもあるやん。』

結構詳しそうだったな。アイツか


「あぁアイツか」

「そうそう、どう?これからやる事ないし昼飯までフィギュア見せてくれね?」

「いいよ。約束だし。」

「よっしゃ、それじゃケンショーも呼ばなきゃな」


中学や養護施設では同級生で話の合う奴が皆無だったからな初日で友達2人は俺にしては上出来だな。

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