プロローグ
遥か昔、まだこの地に国も人も大地すらなかった時、全能なる神は一人の賢者と10人の精霊をこの地に産み落とした。
賢者と10人の精霊たちは大地を作り、海を作り、木々や精霊たちによく似た数多くの子供達をこの地に作った。
空を光星が10回通った頃、この地には広大で肥沃な大地が広がり、そこに木々は深く根付き青々と生い茂り、精霊たちによく似た多種多様の子供達が闊歩していた。
しかし、その日の夜から毎日のように海の奥深くから異形なる生物が大地に攻撃を仕掛けてくるようになった。
海を荒立たせ、空を舞う異形なる生物たちの大地への攻撃は苛烈を極めた。
大地を子供達と異形なる生物の血に染める長きに渡る死闘の末、賢者は異形なる生物の王との一騎打ちをする。
三日三晩続いた決着の日、賢者は異形なる生物の王の一撃に敗れてしまう。
異形なる生物の王は傷だらけの体で天を仰ぎ、勝利の余韻に浸り、自らの精霊たち率いてはその子供たちをも皆殺しにしようとする。
賢者は消えかけている自分の命の全てを使い異形なる生物の王を深海に封印することに成功する。
異形なる生物の王が封印され元の姿に戻った大地には残された10人の精霊たちとその子供達が賢者の墓標を作り泣いていた。
すると、精霊の一人がはるか遠くに天から大地に一筋の光の柱が立ったのを見た。
精霊たちは光の下へ旅立った、自分達の新しい主である賢者を迎えるために……
筆者のBAMBOOKです。
高校2年生の時に出会ったなろう小説を読み始めてはや2年...
恥ずかしながらなろうデビュー果たしました!!!
処女作であるため勝手が分からず拙い文章だとは思いますが、最後まで書いていきたいと思うのでどうかお付き合いしていただくと幸いです。
1話からは連投します。現在書き溜めしているのでこれを読んでくれた皆さんは続けて読んでくれると信じています。