プロローグ
初投稿です。
まだまだですがお願いします・・・!
『目が覚めた時、僕は知らない草原にいた・・・』
命夜晴輝は鮮やかな黄緑色の草が生い茂る草原のど真ん中に寝ころんでいた。
『知らない草原』と言いつつも、晴輝には覚えがあった。
だが、「そんなはずはない」とその可能性を否定したのだ。
しかし、心のどこかではわかっていたのかもしれない。
多分、ここはそうなのだろう、と。
晴輝はその事実を受け入れたくなかっただけなのかもしれない。
人間はそういうものだ。
「とりあえず・・・」と言って晴輝は立ち上がり、
「その辺を見回ってみるかな。」
と呟いて歩きだした。
「もう、30分は歩いたよね・・・」
晴輝が先ほどの場所から歩きでしてもう、30分は経過しているが、何も見えてこない。
目の前に広がるのはただ広い草原。
今までみていたものと一つも変わらない風景だった。
予想以上にこの草原は広いらしい。
「どうしたらいいんだろう・・・」
こんな場所に一人という状況に不安を覚えずにはいられない、晴輝。
一度考えてしまうと、それはなかなか止まらない。
どこまで歩けばいいんだろうとか、家に帰れるのかとか、生きていられるのだろうかとか・・・
そんなことを考えていると、つい口から出てしまった。
「ゲームなら、こんな状況からすぐに脱出できるのに・・・」
言った後、晴輝は後悔した。
その言葉が鍵だったかのように扉は開かれた。
晴輝の目の前に電子文字の列が出てきたのだ。
その電子文字に晴輝は見覚えがあった。
昨日の夜、寝る前にしていたとあるPCゲーム。
書いてある内容も似たようなものだった。
そうわかったとき晴輝は、その事実を否定できなくなった。
事実から目を背けることができなくなった。
肯定するしかなくなった。
逃げ道がなくなった。
そのとき晴輝は思った。
やはりここはゲームの世界なのだと・・・
結構続きそうな感じです。
更新は時間があるときにします。