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生と死 表裏一体を超えろ  作者: 敬愛
死ぬ事ばかり考えていた頃
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アンビバレンツ

思えば人生長く感じたり短く感じたりするものだ。30からは早いよなんて職場の先輩から言われたりした事があるが、27で精神病になってしまったのであまり参考にはならない。


一般的には苦しい時間は長く感じるし、楽しい時間は短く感じる。二日酔いで胸焼けがする時なんて地獄だ、と思うくらい長いし、キャバクラ嬢とデートしてる時はえーもう終わり?夕食も一緒に……なんて事になる。


まぁそれも気分次第で時計の進むスピードは決して変わるわけではないし、月並みながら長いようで短かったです。思えば遠くに来たもんだという事になる。これを自分タイムと呼ぶ事にしよう。


人は24時間与えられている。これは誰しも平等だ。しかしその内訳に関しては当然の様に異なる。僕がこないだ狙って大量服薬し、入院した事がある。僕はICUで3日ロストした。

それはどうでもいいが、しばらく尿も性器に管を通されていたし便もオムツだった。悪性症候群という薬の副作用から生ずる症状で点滴も中々外れなかった。


僕は精神科の入院病棟に入るのは初めてだが、タバコは吸えるし、TVはBSも見れる。看護婦さんは優しくて可愛いしそんなに悪くないなと思った。大変不謹慎である。しかし毎日父が来るのが待ち遠しくて日頃の娯楽も(パソコンとラジオくらいだが)出来ず長く感じる日が多かった。死のうとしたのにこれほどまでに人を求めている……。


アンビバレンツ、僕にはそういう傾向が明らかに見られる。


つづく(かもしれない。)


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