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僕のふざけた思い出  作者: めっちゃええ感じ
第一章「始まりの物語編」
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第九話「洞窟で迷子わぁ大変! 後編」

洞窟の暗闇を抜け、ようやく出口らしき光が見えた。


「おおっ、あれが出口か?」

 

五分は目を輝かせながら言う。

しかし現実は虚しいもの。

その光の先には、まばゆく輝く宝石が散りばめられた洞窟が広がっている。


「あんまりだあァァァ!」


出口に出られなければ、宝石も価値は見いだせないのである。


「でも、宝石きれいだなあ…これ、首飾りとか作ったらモテモテになりそうじゃない?」


クリチーはうっとりしながら言う。


「いや、それよりこの洞窟、デートスポットに使えそうだね

僕たち迷子だけど!」


「そりゃ迷子にされたら、デートもクソもないわ!」


バッサリ斬り捨てられる。


──しばらく歩き続けると、今度こそ本物の出口らしき場所にたどり着いた。

爽やかな日差しが差し込み、そよ風が心地よく吹いていた。

五分がボロボロに破れた服装で、震えながら呟く。


「うぅ……長かった、や、やっと…出口だ!」


「そんなに遭難して無いよ……」


「"そうなん"だけに?」


「そうなんです。」


『あっはーはっはっはー!』


五分とクリチー歓声を上げ、爆笑する。


「こいつらなんなんだよ……」


さくらが呆れながら、とぼとぼ光へ歩き出した。


だが──、

目の前には巨大な蜘蛛の巣が広がり、真ん中には巨大な蜘蛛がぐっすりと眠っていた。


「上手い話にはトゲがある……かぁ」


絶望したように、呟く。


「と、とにかく寝てるんだし、起こさないように、そっと通ろう」


さくらが引き締まった声で指示を出しながら、そっと歩いていった。


「あの蜘蛛が起きたら俺たちの宝石狩りは終わりだ……気を引き締めろっ!」 


五分は勢いよく叫んでしまう……


「宝石狩りどころか、生きて帰れるか怪しいわ!」


さくらも勢いよくツッコミを叫ぶ。

お互いいつものノリと癖で叫んでしまう……!!


「バ、バレた?!」


果たして、無事にこの洞窟を抜けられるのか──!

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