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元旦

「前世の世界では、1月1日は、元旦って日でね」

 朝、お迎えに来た窓越しのハースの言葉に、アリスが頷く。

「どんな日?」

「……今年も一年よろしくお願いしますって、ハグする日」

 アリスは微笑む。

「……ハグ、するの?」


 ハースが満面の笑みになる。そしてあっさりと部屋のなかに入ってくる。

「ハグしていいの?」

 アリスがうつむく。

「念押しされると、恥ずかしくなる……」

 ハースがそっとアリスをハグした。


「ねえ、アリス」

 アリスを抱き締めたまま、ハースが問いかける。

「なに?」

 ハースに体を預けたまま、アリスは答える。

「どうして俺が嘘ついてるって気付いたのに、ハグさせてくれるの?」

「……どうしてそんなこと思うの?」

 アリスは顔を上げなかった。


「だって、アリスが嘘ついてるかどうかなんて、俺にはすぐにわかるから」

「……秘密」

 アリスの耳は赤い。

 キュッっとハースのアリスを抱き締める力が強くなる。

「好きだよ」

 ハースの言葉に、コクンとアリスが頷いた。

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