第四百八話『どこまで繰り返すつもりにゃん』
第四百八話『どこまで繰り返すつもりにゃん』
《イオラにゃんをにゃんとかしにゃいと》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
『うっうっうっ』
チラ。
『ほらほら。ほらほら。
ワタシよ、ワタシ。
ワタシったらワタシ。
誰がなんといおうが、
ワタシじゃなきゃ、
ダメなワタシなのよ』
「……ええっ!
これだけ長ぁく、
しかも」
『ひとりごと』
「よりは、
もちっと大きな声で、
という」
『涙ぐましい気づかい』
「までして、
しゃべったのに」
『やっても、
やんなくっても同じ』
みたいな、
ダメダメのダメダメ。
またまたのそのまた空ぶり?
もうホントのホントに、
幸せの向こう側には、
なにがあるのかしら。
……なぁんて、
打ちのめされても」
『まだまだぁっ!』
「負けない。
ワタシは負けないわ。
だから、
柄にもなく吠えちゃう」
『こんなことで、
くじけてたまるかぁ!』
「——そうよ。
その意気よ、イオラ。
……って、
自分を奮い立たせて——
今度こそ、
今度こそ必ずや」
《あんた、いつまでやってんつもりにゃん?》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
『ミアンが、
フり向いてくれるまで』
「じゃないのわん?」
「にゃあるほろぉ。
これぞまさに」
『盲点』
「さっすがはミーにゃん」
『えっへん!』
「——相も変わらず、
両手を腰に当て、
肩をそびやかして、の、
お決まりポーズにゃん。
……とはいえにゃ。
お顔は十二分にうれしそう。
ひょっとすると、
ああやってイバってる時が、
ミーにゃんにとって、
一番、幸せにゃのかも。
……んにゃ。
幸せって、
どこにでもあるのにゃん。
みんにゃ、
気がつかにゃいだけで。
イオラにゃんにしても、
例外じゃにゃい。
にゃもんで——
んにゃら早速、
声をかけてみようにゃん」
《堂々巡りにゃお話からの脱出、にゃもんで、つづくのにゃん》