第四百七話『フり向かせてみせるのにゃん』
第四百七話『フり向かせてみせるのにゃん』
《んにゃ発言、誤解されるにゃけにゃん》
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『うっうっうっ』
チラ。
『ほらほら。
ワタシよ、ワタシ』
「……ええっ!
この期に及んでも
まだダメなの?
またまた空ぶり?
見ればなにか」
『うわの空』
「みたいに」
『心ここにあらず』
「のようだけれどぉ。
……さては」
『よもぎダンゴ』
「でも、
恋しがっているのかしら。
それをおやつとして、
食べさせてもらえた、
生前の頃、
両親と一緒に暮らした」
『飼いネコ時代』
「なるものを、
なつかしんでいるのかしら。
判るわぁ、その気持ち。
長ぁく一緒に、
暮らしているから、
なおさら……待って。
ということは、
あれかしら。
ワタシと」
『よもぎダンゴ』
「とを」
『天秤』
「にかけてる、
っていえなくも……って、
なぁんてこと。
まったくもう。
失礼しちゃうわ。
このイオラを、
なんだと、
心得ているのかしら」
《イオラにゃん、と心得てんのにゃん》
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「この勝負」
『天空の村』
「の守護神たる、
ワタシの意地にかけても」
『負ける』
「わけにはいかなくなったわ。
見てらっしゃい。
ミアンちゃん」
『今度こそ必ずや、
あなたを、
フり向かせてみせるから』
《『片思いの発言』でもにゃいのに、つづくのにゃん》