第四百五話『出るはずのにゃかったミクリにゃんの登場にゃん』
第四百五話『出るはずのにゃかったミクリにゃんの登場にゃん』
《この勝負、ミクリにゃんの勝ち、にゃん》
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「って急にいわれてもなぁ。
——とはいっても、
相手は親友のミアン。
なもんで、
『知らんふり』
するわけにもいかず、って、
とぉんでもない。
なに寝言いってんのわん?
アタシは。
たぁったひとりの親友なのに、
んなこと考える自体、
もってのほか、なのわん。
ほらほら。
さっさと、
なんとかするのわぁん、
って、
自分で、
自分のお尻をひっぱたいて、
どうすんのわぁん!——
……んじゃあ、
しょうがない。
アタシごジマンの」
『黄色い脳細胞』
「をフルパワーでもって、
回転させて……ああでもぉ。
んなことしたら、
下々(しもじも)の誰からも、
こぉんな声を寄せられるのが、
目に見えるようなのわぁん」
《目に見える、って、どんにゃ声にゃの?》
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『おおっ!』
「これはもう」
『工夫』
『小細工』
「なぁんていう、
ちゃち、なレベルは、
とうに突破し」
『創造』
「の域にまで高めた、
といっても、
決して過言じゃない、
傑作中の傑作」
『超大傑作だねっ!』
《相手がミーにゃんにゃら過言にゃん》
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「……って、
こんな声をやるのに、
どうしてボクが、
わざわざ、
駆り出されなきゃ、
ならないんだい?」
「モチ」
『キング・オブ・アホ(=アホの王)』
「だから、
に決まっているのわん。
アホであればあるほど」
『大げさ』
「が板についてるのは、
ミアンがそばにいるから、
身にしみて判ってるのわぁん」
《ウチ、ほめられてるのにゃん?》
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『アホであればあるほど、
大げさに』
「んでもって」
『大げさであればあるほど、
判りやすく』
「なもんで」
『白羽の矢』
「を立てられたのわん。
あぁあ、やだやだ。
んなのも判らずに、よく」
『キング』
「でござい、
って、
のほほん、
としていられるのわぁん」
「ふふっ。
判らないからこそ」
『キング』
「でいられるんだよ。
まぁアレだね。
そこんところが、
ボクと君との認識の違い。
決定的な」
『アホの差』
「ってわけさ」
『クイーン・オブ・アホ(=アホの女王)』
「さま。
はははははっ」
「んぐっ」
《ミーにゃんが苦い敗北の味をかみしめて、つづくのにゃん》