表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ロールプレイ  作者: 成合。
2/2

窓の外には沢山の

宿屋 渡り鳥のねぐら亭のテーブル席で床につかない両足をブラブラと揺らしながら窓の外をぼーっと眺めているハーフリングの男。 故買屋エド 小鬼のエド うっかりエド 裏社会では様々な呼び名で呼ばれる男。

「外はいい天気だねー。他の客は朝から仕事に出てったがあんたは相変わらずだねー。退屈じゃないのかい?」老店主が男の前に生ぬるいであろうエールをそっと置く。

「まぁ人それぞれだよ。」エールを手にとり窓の外を眺めながらエドは話す。


老店主は店のカウンターに戻り宿の帳簿の確認をしながらエドという男に目をやる。かれこれ3ヶ月になるだろうか、この男が宿にやってきたのは。宿に来た日に2年は泊まれるだろう金額を私に渡して「これで部屋を貸してほしい。期限はわからんから足りなくなったら言ってほしい。」そう言って宿に来てからは外には殆ど出たことがなく食堂の窓際のテーブルに一日中座って外を眺める男。たまに男に会いに来る者が訪れる事があるがそれでも来客に目を向けることも少なく窓から外を見ながら話している。不思議な男だと思いながらら老店主は再び帳簿の確認をしだした。



エドは窓の外を見ていた。外には様々な種族の者で賑わっている。誰と誰が話をしている 誰と誰が争っている 今日も誰が通った 誰が来てない 何人通って誰を見かけない 見たこともない奴がいないか ギルドの奴がいないか 美味しい匂いをした奴はいないか 金の匂い 楽しいことはないか 窓の外には沢山の情報が行き交っている。

エドは外を見ながらそんな事をぼーっと今日も考えている。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ