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三人の英雄  作者: C-na
-第一の世界線・弦- 【剣の誓い】 -主人公-ヴェランド=レグルス/エランド=レグルス
15/59

Change the World 前編 時を超えた願い【蘇る英雄編】

登場人物


ヴェリス=レグルス (23) ♀

あれから3年。時空魔術を研究し続け、ついに習得することができた。

優しくお兄ちゃんっ子であったが、ルシファーとの激戦後、

残された人たちと生活しいたものの、消えない永遠の悲しみを背負っており

どこかいつも暗い、そんな女性へとなっていった。


エランド=レグルス (19) ♂

4年前、冥界の双子を破った当時のエランド。

正義感が強く、悪が許せない、そんな性格。

時間軸を越え、変わった世界線に辿りつくも

特に重大視していない様だが…?


アイリア=フィナーノ (23 → 20) ♀

エランドに恋心を抱いていた女性。

3年前にエランドがこの世から消え、魔術と言う概念が消えた世界で

苦労していたが、ヴェリスと共に残された人々と生きてきた。

彼女も暗く悲しい感情に代わりは無いが、元気のないヴェリスを心配している。


マルク (19) ♂

樹海で倒れていたエランドを見つけ、助けてくれた少年。

若き族長として育っており、ドルガの里の民のリーダー。

時間軸の仕組みに詳しく、エランドのその後についてもしっかりと

助言してくれるかつ、帰れるまでは身を置けば良いと言う。

ゆったりとした性格で頭もよい。


ヴァルキリー (?)♀

ヴェリスが召喚する乙女戦士。

強力な魔力を持っており、主に結界などの

防御魔術のアシストが協力。

すこし堅い考えではあるが、非常に優しい。



ヴェリス ♀:

エランド ♂:

アイリア/ヴァル ♀:

マルク  ♂:



『』…マインド

---------------

ヴェリス「………これで………きっと…」


アイリア「…ヴェリスさん…」


ヴェリス「長かった……ぐすっ……うっ……本当に……」


アイリア「泣かないで…ください……私も……泣いちゃいますから……ぅっ……ぐすっ……」


ヴェリス「………そう…ですよね…まだ……1つの峠を越えたにすぎません……」


アイリア「行くんですよね…。過去に」


ヴェリス「はい……。3年前……エランドが追い込まれていた私の所に駆けつけて、天界の皆さんからの力をもらい…戦ったものの、ほぼほぼ相討ちの結果に終わりました…」


アイリア「……そうでした……それくらいにルシファーは……強かったんですよね」


ヴェリス「双子を破って1年経って…成長して…エランドは帰ってきました…。エランドに何があったのかはわかりません…が…。もし…ルシファーと相討つ未来ではなく…誰も傷つかない未来を望むのであれば……その1年の間に本来手に入れる筈だった力を…大きく越えて欲しいんです…」


アイリア「でも……もしそんな未来…いえ…世界の辿るはずだった運命を変えたら…」


ヴェリス「きっとこの私たちが住んでいる時代は消滅します…。また新たな未来が分岐として生まれるわけではなく…必ず最後に起きた現象を元に未来は確立されていきますから…」


アイリア「…世界を…変えてください…魔術という概念が消えたこの世界に…再び魔術を生み出した…それがヴェリスさんです、不可能を可能にしたあなたならきっと…!」


ヴェリス「世界を変えて見せます……必ず…! アイリアさん」


アイリア「はい…?」


ヴェリス「また、3年前に会いましょう…! ここではお別れになるかもしれませんが……必ず会えますから」


アイリア「はいっ…。きっと会いましょう、今度こそ平和な世界で…。誰も悲しまないあたたかな未来で…! きっと救ってください、全てを……もし…できなかったら…訴えますよ!」


ヴェリス「ふふっ……はい、ありがとうございます。では……」


アイリア「また、3年前で」




(時代:4年前・時間軸を越え…鈍の世界線へ)

エランド「…え? うぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁっ!? ぐぇっ!」 (おちてきて気絶)


マルク 「……誰だ……? この人は…?」


エランド「ぅん……」


マルク 「……これは………一度里に運んだ方が良さそうだ……」




エランド「……あれ……ここは…どこだ…?」


マルク 「あっ、お目覚めみたいですね」


エランド「だ…誰だ…? お前は…」


マルク 「警戒されずとも、大丈夫です。僕はあなたの敵ではありません。僕はマルクです、ここ。ドルガの里の族長をしています」


エランド「…そう…か…。俺は…エランド=レグルス…。えっと…退魔人たいまびとだ」


マルク 「退魔…人?」


エランド「あぁ…知ってるだろ…? 魔族とか魔物を相手に戦う事に特化されてる連中の事だよ」


マルク 「魔族…? 魔物…?」


エランド「本当にわからないのか……?」


マルク 「すいません…どこから来られたのか…お聞きしても良いですか…?」


エランド「……! そう言えばそうだ…俺は……あの時冥界の双子を倒して………どうなったんだ…俺は……」


マルク 「冥界…? 双子…?」


エランド「えっ…あ…いや…その…なんだ…ええと……」


マルク 「…もしかして……エランドさんはこの時間軸の方ではない…? 違いますか…?」


エランド「? どういう事だ…?」


マルク 「魔族といい魔物といい、ここの世界には存在しません…普通なら疑ったり…嘘だと笑って終えられるのですが…どうやら…その戦い抜いた傷を見ているとそうとも思えてきまして…」


エランド「俺は……カルーガの村に住んでるんだ…世界がどうとかはわからねぇんだけど…」


マルク 「恐らく…僕の考えで合っていると思います…。これがこの世界の地図になるんですが……」


エランド「!? ほとんど一緒だ…俺達の世界と…あれ…? でも、ここの村の名前は…?」


マルク 「ハコイの村…ですね…。どうやら、同じ世界の形でも…多少の文化や地名に違いがあるみたいです」


エランド「じゃあ本当に…俺は………別世界から飛ばされてきた…? そういうことなのか…?」


マルク 「としか…考えられません…エランドさんは…今すぐ元の世界へ帰られるおつもりですか?」


エランド「いや…戻り方がわからねぇ…あの時は…その…敵と戦って…気づいた時にはこっちに飛ばされてたんだ…」


マルク 「では、帰れるまで…この里に身を置かれてはどうですか?」


エランド「本当か…!? 助けてくれただけでも感謝してるってのに…いいのかよ…?」


マルク 「はい、世界のまたぎ方も恐らくどこかの書物に記されていると思います…。見たところかなりの重傷を負っておられるようですから、ゆっくり休んでください」


エランド『俺は時空間を永遠に彷徨っていてもおかしくなかったみたいだが、マルクの話を後に聞いているとどうやら本当に運が良かったらしく、この鈍と呼ばれる世界線に俺は落とされた』




ヴェリス「げほっ! げほっ……ううっ…失敗…かな……気持ち悪い……でも……きっとこの時代のどこかに…エランドがいる…!」



マルク 「弱りましたね……こんなに派手に土砂崩れが起きるとは…。渓谷はこれが辛いところですね…」


エランド「…任せろ、土砂ぐらい一瞬でどかしてやるさ」


マルク 「大丈夫ですか…? あんな大怪我を負っていたのに…まだ3週間ほどしか…」


エランド「動かないとなまっちまうからな…たまには動かなさないとだろ…! 行くぜ…!」


(一瞬爆発的に魔力が膨れ上がり)


ヴェリス「!? この魔力は…間違いない……! エランド……エランドだ…!」




マルク 「ぁ……ああ…ぁ…」(腰ぬけて)


エランド「ったく……こんなもんだろ…!」


マルク 「凄まじいマナです……凄い…」


エランド「ちょうどいい運動になったさ…! 助けてもらったお礼だよ」


マルク 「感謝します…! これで里の皆も通れますから」


エランド「これくらい安いっての! !? なんだこの魔力…誰だ…?」


マルク 「どうかしましたか…? …! これは…凄まじいマナが……こちらに…?」




ヴェリス「やっと……見つけた……」


マルク 「知り合いの…方ですか?」


エランド「…いや……どこかで…見た事………ある……」


ヴェリス「そっか…眼鏡かけてちゃ…わからないもんね………」


エランド「おい………嘘…だろ……? ま…まさか…」


ヴェリス「ずっと…ずっと会いたかった……」


エランド「ヴェリス……? いや…だけど…その姿…」


ヴェリス「うわぁぁぁぁぁん…お兄ちゃん…ずっと…ずっと会いたかった……寂しかった……辛かった……ぐすっ…ひぐっ……ぅぁあぁっ」


エランド「本当に…ヴェリス……なのか……!? 泣くな…何があったのか知らねぇけど……大丈夫だ………俺も状況は飲み込めてないんだけど…悪いな…マルク、先に…帰っててくれ」


マルク 「…ふふっ。はい、ごゆっくり…」




エランド「……落ち着いたか……?」


ヴェリス「…ぐすっ……ごめんなさい…お兄ちゃん……すごく…久しぶりで…」


エランド「……何があったんだ…? お前のその姿と…ここにいる理由と…」


ヴェリス「うんっ…。そうだよね……信じてもらえるか…わからないんだけど…」


エランド「……信じるさ、実の妹の言う事だろ?」


ヴェリス「私が今エランドの本当の妹かも…わからないんだよ…?」


エランド「…わかる。お前のその泣いた時さいごに涙を拭う仕草…いつも手とは反対の目からなんだ…。今のお前もそうだった、それに……お前は未来から来た…それもわかる」


ヴェリス「どうして…そんなにわかるの…?」


エランド「おまえの腰の剣が…無い…。命の次に大事にしてた剣を…手放すなんてしないだろ…? 誰かに剣を折られたとか…そんなんじゃないのか? もし折られたなら…最後に俺が見たお前は剣をもってた…。つまり…未来から来た…違うか…?」


ヴェリス「すごいね…エランドは…本当に…そんなこともわかっちゃうんだ…。…私とは全然違う………ごめんね…ごめんね…」


エランド「でも、俺にもわからないことがあるし。一番最初に知りたいことがある」


ヴェリス「……え…?」


エランド「お前が未来から来た理由よりも、お前の剣が失われた理由よりも……お前の泣いている理由が知りたいんだ」




ヴェリス「………私はね……」


エランド「あぁ、話しやすいペースで話してくれたらいい」


ヴェリス「……4年後の世界から来たの…。エランド…あなたに会いたくて」


エランド「…? どうして…その…お前から言う4年前である俺に…? 何か言いたいことがあればそんな回りくどいことせずに…現代の俺に言えばいいじゃねぇか…?」


ヴェリス「うん…その通りだよ…でも……私が住んでいた時代にもう…エランド…あなたはいないから…」


エランド「っ!?」


ヴェリス「今から約1年後に…私たちの世界で…ルシファーという魔族の王が復活する……」


エランド「……また…敵が現れるのかよ…」


ヴェリス「とんでもなく強くて……星に住んでいる60億を超える人々が殺されて……」


エランド「待て…俺は何してるんだ…?」


ヴェリス「本来なら…ここの世界で修行を積んで…ルシファーにやられかけてる私のところに駆けつけてくれるんだけど……その後のルシファーの覚醒に追いつくのが精いっぱいであなたは……ルシファーと一緒に消えてしまう…」


エランド「…………信じたくねぇ…そんな話……」


ヴェリス「あなたがいなくなって…魔術を使える人は誰一人としていなくなった……だけど…3年かけて私はまた魔術の特訓を始めたの…。そして、時空間魔術を使えるようになったから……あなたに…会いにきたの」


エランド「……そっか……俺は…全力で戦って…勝つことはできなかったんだな…」


ヴェリス「……ルシファーが現れるまでの1年の間に……本来の…私が生きてきた時代のエランドを越えて欲しい…。あなたに」


エランド「俺が…俺を…越える?」


ヴェリス「そう…。もう悲しい未来は見たくない…、だれも傷ついてほしくない…そして………エランドを失いたくない…」


エランド「……! そっか……俺がお前を泣かせてたんだな……悪いな…。兄貴として失格だよ…ったく…」


ヴェリス「ううん、いつでもエランドは私にとって…最高のお兄ちゃんだから」




マルク 「なるほど…エランドさんの妹さん…あれ…? お姉さん…?」


エランド「確かに大人っぽいけど俺の妹で間違いねぇ…」


ヴェリス「……妹です…。その…私もしばらくここに置いてはくださいませんか…?」


マルク 「! もちろん! いくらでも! ごゆっくりして行ってくださいな!」


ヴェリス「ありがとうございますっ…!」




エランド「まさか、修行としてお前と戦う事になるなんてな…ヴェリス」


ヴェリス「うん…たしかに。エランド、あなたはルシファーと戦った時に…サタンと契約して魔神化…っていう技で相討ちをはかったんだけど……」


エランド「俺があいつと…? 本当かよ……?」


ヴェリス「……うん。でも、恐らく…それじゃあ勝てない…というより…勝敗がつかない…と…私は思ってる」


エランド「契約して…魔力を世界中の人たちから分けてもらって戦っても勝てないって…考えただけで嫌になるな…」


ヴェリス「根本的に…サタンと契約…っていう闘い方から違うのかもって考えに…この3年間でたどりついたの…」


エランド「契約…? この俺の目や腕みたいな感じか…?」


ヴェリス「ううん…逆…。私がたどりついたのは…契約状態ではなく…解放状態…、契約対象に力を貸すんじゃなくて…こっちが全てを取り込む…」


エランド「は…!? それ…つまり俺がサタンを飲み込む…そういう事だよな…?」


ヴェリス「…そう…。でもそれは簡単じゃない…だけど、もしできたら…きっと勝つこともできるし、なにより…肉体への負担も減ればより強力な魔力を産むことができるはず…!」


エランド「……契約と解放でそこまで変わるのか…?」


ヴェリス「私に戦闘で使う魔力はもうほとんどない…。時空間魔術だとか…そっちの方しか使うことはできない…。だけど…解放状態の強さはきっと証明できるはず! ヴァルキリー!」


ヴァル 「お久しぶりです、エランドさん」


エランド「ヴァルキリー…久しぶりだな」


ヴェリス「……エランド!」


エランド「…! あぁ…全力でかかってこい、そう言いてぇんだろ!」


ヴェリス「うんっ…! 私がエランドに教えてあげられるのはこれだけ…だけど、きっとあなたの力になるから! 女神・解放!!!」


エランド「!? うぉぉぁぁぁぁっ!?」 (吹き飛ばされ)



マルク 「エランドさん!? 大丈夫ですか!?」


エランド「痛っ……なんだ…あの魔力…ヴェリス単体の魔力の何百倍って規模だ…あれが…解放状態…!?」


マルク 「すごい…あれが…ヴェリスさんなんですね…」




ヴァル 「本気でよろしいのですか…? ヴェリス様」


ヴェリス「うん、これぐらい本気じゃないとエランドの解放はきっと難しい。それに…久しぶりに戦えて…すごく嬉しいっていう気持ちもある…かな…」


ヴァル 「久しぶりの笑顔が見れて…私もとても嬉しいです…」


ヴェリス「うん、きっと…エランドなら越えられる。限界を…!」


エランド「…あいつがあれだけ本気で来てるんだ…今の俺に出せる本気を…出すしかねぇ! うぉぉぉぉぁぁぁっ!」


ヴェリス「ふっ……本当に久しぶり…! こうしてエランドと戦えるのが!」


エランド「だぁな! 話を聞いた時はどうなるかと思ったけど…! お前と戦って己を磨くのも悪くねぇっ!」


ヴェリス「…そうだよエランド! その悪魔の腕…そこを中心にすべての契約をひっくり返すことがきっとできる!」


エランド「こいつが…!」


ヴァル 「ヴェリス様…まさか…!」


ヴェリス「うん! エランドは本気で来てくれてる…! 今まで私が教えられてきたんだもの…私も全力で教える…!」


エランド「嘘だろ…!? なんだよこの魔力…! あのときの双子の比じゃねぇ…! まずい! このままだと俺が!? あいつ、加減を知らねぇのかよ!」


ヴァル 「なるほど、エランド様の真の本気を確かめるのですね!」


ヴェリス「…! サン・バースト!!」


エランド「!? 畜生、どうにでもなりやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」



マルク 「……何が…起こってるんだ…!! エランドさん! 気を失ってる……これが特訓とは……」


ヴェリス「…はぁっ…はぁっ………まさか……フルパワーのサン・バーストを…………受け流すなんて…………やっぱり…エランドは………私のはるか上を行ってるんだ……!」


ヴァル 「驚きです……これは…まさか本当に解放状態を…!」


ヴェリス「うんっ…習得できるかもしれない…!」


エランド「ぅっ……っ…ぇっ…」


ヴェリス「ちょっと…本気でやり過ぎちゃったかな……」




エランド『悲しい世界の未来を変える為。俺は死ぬ気で修行をした、1カ月…2カ月と経ち、俺自身が自分の強さに震えるレベルにまで成長できた。そして…俺がこの世界にやってきてそろそろ1年が経とうとしていた』



マルク 「もう、すぐみたいですね」


ヴェリス「……強くなったね…。エランド」


エランド「お前のおかげ、だろ」


ヴェリス「本当はぴったり1年経ったタイミングであなたはこの世界を出るはず…。でも、ぴったりで出てしまうと……ゾルダートさんやアイフィスさんが…ルシファーに殺されてしまう…。だから……私も焦っていた」


エランド「今日で358日……一週間だな、ルシファーってのが現れるまで」


ヴェリス「今のエランドなら…きっと…勝てる…。だって……私のお兄ちゃんだから」


エランド「おい…!? なんか、お前の姿が…透けてきてるぞ…」


ヴェリス「ぐすっ…うんっ……それでいいの…エランドがルシファーを倒したら…私がいた時代の未来は存在しないことになる…だから…私が消えるのは当たり前…今私が消えかかってるって事は…きっと良い未来に傾きつつあるから…」


エランド「……おい…待て…待てよ!」


ヴェリス「大丈夫っ…またすぐに会えるよ……今の私のこの感情は…消えてしまうかもしれない…だけど…。私は私だから、こんな思いを過去の私にしてほしくない…だから生きて……」


エランド「でも…お前が消えたら…!」


ヴェリス「でも…は使わない約束…でしょ? ふふっ……。大丈夫、今度は絶対に上手く行く……。だって……私のお兄ちゃんなんだから…また会おうね…」

(消えていき)

エランド「………っ…」


マルク 「良い、妹さんですね…」


エランド「あぁ……。マルク……本当…世話になったな…」


マルク 「いえ…! ヴェリスさんがおっしゃったように…また会えます。きっと…。だから……勝ってください…! ルシファーに」


エランド「……おう! またな…!!」



(3年前 ルシファーが現れる少し前)

アイリア「~♪」(鼻歌歌って花に水をやっており)


エランド「……変わってねぇな、ほんと」


アイリア「ふぇぇぇ!? だ、誰ですか! って……あ……」


エランド「よっ、久しぶり」


アイリア「エランドさんですか! お…おおおおおお…お久しぶりです!!」


エランド「…久々に会えて、いろいろ話したいんだけどよ…そうも言ってられないんだ……ルシファーって名前…知ってるか?」


アイリア「いいえ…知らない…ですけど……」


エランド「なるほど……まだルシファーが現れてない…となると…ヴェリスが言ってた本来の歴史より俺は早く戻ってきたわけだ…」


アイリア「歴史…? ルシファー…?」


エランド「あぁっ、いや…気にすんな…! ……!?」


アイリア「そ…そうですか…? ど…どうかしましたか…!?」


エランド「学院の外に……とんでもない魔力が1つ……誰だ…!?」



ヴェリス『覚えておいて、エランド。ルシファー以外にもう1人……、凄まじく強い敵がいる………その魔力は…』


エランド「……とてつもなく狂気に溢れている…」


ヴェリス『私の知っている通りに歴史が進まなくなるというのは何も良い事ばかりじゃない……もしかしたら…という可能性もある…特に…そいつに気を付けて……名前は…』


エランド「……カーリー…!!!」




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