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三人の英雄  作者: C-na
-第一の世界線・弦- 【剣の誓い】 -主人公-ヴェランド=レグルス/エランド=レグルス
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Eternal last Oath 中編 帰ってきた英雄、エランド【復活の魔王編】

剣の誓い Eternalえたーなる lastらすと Oathおーす 中編 【ルシファー編】


ヴェリス=レグルス (20) ♀

エランドが姿を消して1年。今でも1人で家族で住んでいた小屋で待ち続ける。

冥界の刺客を破って以来戦っておらず、

本人も自覚しているが体がなまりつつある。

だが、エランドが不在の今回、世界の崩壊がかかった戦いの最後の希望として

立ち上がることを決意する。


ルシファー (?) ♂

かつて、シーナに倒された魔王。

冥界の禁足地である絶罪塔リューリルに閉じ込められていたが、

1年前の戦いにより冥界の世界のバランスが不安定になっていたところを突き

冥界王のハーデスを殺し、現世に戻ってきた。

そして再び、大量の悪魔を召喚し現世、冥界、天界をも染め上げていく。

復活の触媒にシーナの肉体を選び、これ以上に馴染む体は無いと気に入る。


カーリー (?) ♀

天界の聖牢に捕まっていたが、ルシファーの復活と同時に

牢をぶち破り脱出する。

ルシファーに忠実な僕であり、ただ一人ルシファーを愛する者でもある。

ルシファーには勝らずとも劣らない勢いの強さを秘めている。


ファダム=ギエッタ (20) ♂

ヴェリスと同じ騎士学園の卒業生。

学園時代は戦う様子を見せず、自らも戦いが好かないと

言っていたが、今回エランド不在の危機に奮起し

ヴェリスと共に闘う事を決意する。


レオニス=アードベッグ (22) ♂

4年前にエランドと雌雄を決した。

騎士学園最強の名前に恥じる事のない強さを持つ。

いつも一緒にいたエーベルを失い、

魔王軍を討ち破る事を決意する。


エランド=レグルス (20) ♂

時空間に飛ばされた末、別の時間軸にたどり着く。

何とか帰還する。不在だった一年、ただただ他の世界で過ごしていたわけではなく、飛ばされた先で修行をして帰ってきた。

取引していた左腕は元の人間の腕へと戻っており、

猛威を振るうルシファーと対峙するも、成長した力で圧倒する。


アイリア=フィナーノ (20) ♀

エランドに恋心を抱いていた女の子。

避難所と化していた学園で治療班として活躍していた。

ついに帰ってきたエランド連れて魔王城にやってくる。

口癖は「訴えますよ」の女の子。


ヴェリ ♀:

ルシフ ♂:

カーリ ♀:

ファダ ♂:

レオニ ♂:

エラン ♂:

アイリ ♀:


『』…マインド


--------------


カーリ 「ねぇ……? どうするの? ヴェリスちゃん?」


レオニ 「聞いてんのか! オイ!」


ヴェリ 「私は………私は………戦う!」


カーリ 「……いいの…? 死ぬのが目に見えているというのに」


ファダ 「やめておくんだ! 見ただろ!」


ヴェリ 「私は今までエランドにずっと頼ってきた…! 今度は……私が護る番…だから! はぁぁぁっ!」



レオニ 「あ、オイ! よせ!」


カーリ 「たった一人で何ができると……言うのかしら!!」


ヴェリ 「はっ!」


カーリ 「また結界? 見ていたでしょ、アイフィスの結界……何!?」


ファダ 「!? ヴェリスちゃんの結界の方が…押し勝った!?」


カーリ 「何故!? 結界が破れない…!」


ヴェリ 「………私は……負けない! せやぁっ!」


カーリ 「私が舐めすぎていたようね…! ぐっ! でも…まだまだこんなものじゃないわよ…!」


ヴェリ 「もう…誰も傷つかないように! はっ!」


カーリ 「どうして…魔力を吸い続けている私についてこれる…!?」


レオニ 「あいつ…ついていってやがる…! あんなに強かったのかよ…」


ヴェリ 「ゾルダートさん、アイフィスさんの……恨み!」


カーリ 「ぐぅっ! ……っ……! 私を怒らせるとは………後悔するわよ……!」


ファダ 「行ける…! 突っ切れ! ……!?」


ヴェリ 「これで…決め- うぁぁぁぁっ!」


レオニ 「大丈夫か! なんだ……あの野郎……」


カーリ 「だから言ったでしょう、怒らせるなと」


ヴェリ 「ぐっ……ぅ……ぁっ……」


ファダ 「………! なんだ……あの姿は!」


カーリ 「暴滅の女神と呼ばれる理由を見せてあげる、私がどれだけ恐ろしいかを」


ファダ 「この魔力………さっきまでと雰囲気が全く違う…!」


ヴェリ 「っ……負け………ない!」


カーリ 「腕が増えてるこの姿は私も好きじゃないの。それにこの魔力……感じるでしょ……?」


レオニ 「ルシファーだ……! この魔力…!」


ファダ 「ヤツの魔力がカーリーに供給されてるんだ…!」


カーリ 「ルシファー様に手を煩わせた罪、償ってもらうわよ…! はぁぁっ!」


ヴェリ 「くぅぁっ! ん…ぐ……っ」


レオニ 「結界が…破られた!?」


カーリ 「あなたは弱いの、周りの人間が身を犠牲にして護る価値なんてなかったのよ」


ヴェリ 「私は………確かに…弱い…だけど……こんな弱い私を……みんなが護ってくれた……もう…誰も死なせない…! 弱かった…私が……もう弱くないんだって…みんなに知ってもらうために!」


カーリ 「なっ…! 破ったはずの…結界が…回復…していく……!?」


ヴェリ 「私が………勝つ! うぉぁぁぁぁっ!」


カーリ 「ぐっ! ぅっ………消えなさい!」


ヴェリ 「っ! ……負け……ない……!」


ファダ 「……押し切るか…!? まさか……行ける…! 行けるぞ!」


レオニ 「行け! ヴェリス!」


ヴェリ 「……! あなたは…強い! だけど……私があなたを怒らせたように…あなたも私を怒らせた…! 今の私は…だれにも止められない!」


カーリ 「うそ…でしょ…!? ぐぅっ! ばか…な! この私が…負けるわけないでしょうがぁぁぁぁぁ! く…! ルシファ…様……ぁぁぁぁぁぁぁ!」




ファダ 「やった……のか?」


ヴェリ 「……はぁっ……はぁっ……うん……! やった…と…思う」


レオニ 「……よくやるぜ……全くよ………」


ヴェリ 「………つか…れ…た……」


ファダ 「大丈夫かい!? ……疲れて寝ちゃってるみたいです」


レオニ 「……カーリーを始末したからって言って……勝ったわけじゃない……それどころか……カーリーの何倍と奴は強い……ルシファーは!」




ルシフ 「………ほう…カーリーがやられたか…? やるじゃないか、人間も」




ファダ 「…目、覚めた?」


ヴェリ 「あ…うん………ごめんなさい……」


レオニ 「どうして謝る、お前はあの女をぶったおしたんだ。誇れ」


ヴェリ 「いえ………なんでも…ないです……」


ファダ 「……今もルシファーはずっと暴れ続けてる…カーリーを倒して怒って襲いに来るかと思ったけど…そうでもなさそうだ」


レオニ 「…カーリーとの戦いを見て思ったぜ…っは…やっぱり俺達じゃ話にならないんだってよ…」


ファダ 「ですね……俺達じゃ…ルシファーなんかにかないっこない、それはわかってたことです…ぶっちゃけ…ね」


ヴェリ 「………私が………かならず…倒します……」


レオニ 「何言ってやがる、たとえ俺達が全く歯が立たなかったとしても……あいつの顔に傷ぐらい付けてやるからよ」


ファダ 「誰も…あいつを倒せなくたって文句は言わないさ。俺達はすでによくやったはずだ、希望は棄てず…気は楽に…行こう」




ルシフ 「来たか」


ファダ 「ルシ……ファー…!」


レオニ 「さんざん…暴れてくれたじゃねぇか…!」


ルシフ 「カーリーがやられるのは俺も驚いた、お前らクズでも纏まりゃそこそこ力をつけるんだな?」


ヴェリ 「お母さんの体を…返せ…!」


ルシフ 「シーナ=レグルスの体は本当に心地が良い、かつて俺を倒した人間というのが皮肉ではあるがな」


レオニ 「お前を倒せば……すべてが終わんだ…!」


ファダ 「まだ……生き残っている人間がいる……ここで勝って…今度こそ明るい世界を確かなものにする!」


ルシフ 「お前ら、弱い犬ほど…なんていうか知ってるか?」


レオニ 「よく吠える…だろうが…! まさか、自分の事を指して言ってんじゃ………ぇ?」


ルシフ 「お前だ、雑魚が」


ファダム 「レオニスさん!」


ヴェリス 『動きが……全く見えなかった……!?』


レオニ 「ぅっ…がぁっ…………」


ルシフ 「ただ周りの人間に比べて強いってだけで勘違いしてるみたいだな? 井の中の蛙と言う言葉すら知らず、祭り上げられ、金塊と思われた素質は金メッキと実感する。お前らのクズの生き様だろうが」


ファダ 「好き勝手言いやがって…! 調子に乗るなァァァッ! !? どこへ消え- ぐぅぁっ! っ………く…そ…!」


ルシフ 「調子に乗っているのはお前らだろう、人間。カーリーを倒したからと言って、勝つ希望を見出したかのようにつけ上がる。あげく、自分の実力と自覚が自惚れであったと知る、これほどに無様な姿があろうか?」


ヴェリ 「ファダム君! レオニスさん!」


ルシフ 「お前もだ小娘、ここにたどり着く前に何人の人間の命を斬り捨てた? 知れ、お前のために流れた血も涙もここで意味は皆無と還る、むしろこの場ですべてに終止符を打つ俺をあがめろ」


ヴェリ 「っ! 私……私は……!」


ルシフ 「魔族に染まりゆく世界の臨界点に立てることを光栄に思え、世界の改革に立ち会えているんだ? クククッ……フハハハハハハハハハッ」


ファダ 「ヴェリ…ス……ちゃん………逃げ…て…くれ……!」


レオニ 「……エラ……ンドを………探…せ………」


ヴェリ 「………勝てない……勝つことなんて……できっこ……ないよ…」


ルシフ 「賢いな、お前らが勝つことなどありえない。俺の1%にもお前らは及ばないんだから」


ヴェリ 「勝てなく…ても………生き残った戦士の抵抗を見せてやる!」


ルシフ 「これが、抵抗か? 剣で俺の首を斬り落とそうと試みることがか?」


ヴェリ 「…う……そ……どう…して…」


ファダ 「ヴェリスちゃんの…剣が……」


レオニ 「折れ……た…!?」


ルシフ 「この肉体は、お前の母親らしいな? 容姿が母だから手を抜いたなんて寝言をほざくなら宿舎にでも帰れ、まぁ。宿舎が残っていればの話だがな? フフフハハハハハハハッ」


ヴェリ 「卑怯…者…! 卑怯者! 母さんの体を返せ……!」


ルシフ 「還るのはお前だ、無論。土にな。死ね…」


ファダ 「させ…ねぇぞぉぉぁ!」


レオニ 「逃げろぉぉぁぁぁぁ!」




ルシフ 「暑苦しい友情だな、かばう理由の無い人間をかばい。わざわざ石になることを選ぶとは…?」


ヴェリ 「へ…? ファダム………君………レオニス……さん……?」


ルシフ 「さすが強者の魔力、量が膨大だな。お前が住んでいた山小屋のふもとの人間も石化していただろう? 石化している人間は全て俺が魔力を吸った奴らだ」


ヴェリ 「たす……け…て………」


ルシフ 「ここまで勇敢に戦い抜いた事を褒めてやろう、いや……無謀過ぎて今にも笑ってしまいそうだ…ククッ…喜べ、石になれば…痛みも何も感じない」


ヴェリ 「……エランド…私……頑張った…よね……どう…かな………」




エラン 「むしろ、今までの俺より…ずっと頑張ったんじゃねぇか! ヴェリス!」


ルシフ 「誰だ? お前は」


エラン 「待たせちまった……随分と…なぁ!」


ヴェリ 「え……えらん…ど……エランド…! 夢じゃ…ない!?」


エラン 「夢じゃねぇ、お前の兄貴のエランド=レグルスだ…! まさか…ファダム達もいたなんて…な……すまねぇ……」


アイリ 「ヴェリスさん!」


ヴェリ 「アイリア…さん…! どうしてここに!」


アイリ 「エランドさんをここに案内して来たんです…! 今はとりあえず避難です、戻りますよ…! ヴェリスさん!」


ヴェリ 「ちょ…ちょっと待ってください! どこにですか!」


アイリ 「話は後です! これ以上話を止めると訴えますよ!」


エラン 「……下がってろ、お前ら!」




ルシフ 「えらく、余裕だな? 小僧」


エラン 「……母さんの体か………。本当は傷一つつけたくねぇ……だけど……お前を倒すにはやむを得ないみたいだな…!」


ルシフ 「俺を…倒す…? 何を寝ぼけたことを……俺を越える者がいるわけないだろう…? ましてや、人間になどな」


エラン 「この左腕……何かわかるか?」


ルシフ 「鍛えぬいた腕の様だな、俺の攻撃をいなすにはまだまだ足りんが」


エラン 「これを…こうして…なぁ!」


ルシフ 「…! なるほど……悪魔の左腕…だから人間じゃないなどと屁理屈をこねるつもりなら………!? サタン…サタンだな…!」


エラン 「悪魔の力のコントロールの仕方ってやつさ……! 退屈させるつもりはねぇからよ…! 安心しろ!」


ルシフ 「フン……! 減らぬ口だな……その口、俺が削いでや…!? っづぁっ! 何だ!?」


エラン 「……余裕こいてたわりに案外あっさり殴らせてくれるんだな?」


ルシフ 「バカな…!? 54億の人類の魔力を吸い上げた俺の力が……お前一人にな- ぐぁぁっ!」


エラン 「54億の人類の魔力に勝るのかもな…? この俺の左腕は…よ!」


ヴェリ 「すごい……エランド…一体……何があそこまでエランドを強く!?」


アイリ 「エランドさんの話だと1年ほど他の世界の時間軸に飛ばされいた様です、そこで出会った男の人に力の使い方を教えてもらった…と」


ヴェリ 「エランドをおしえられるような人が…いたって事…!?」


ルシフ 「人間ごときが……! 俺様を…この俺を越えれるだと……許されるものか…!」


エラン 「今までやられてきた奴らの恨み……仮を……返してやる! うぉぉぉぁぁぁぁっ!」


ルシフ 「ぐぅぅぁっ! 糞がぁぁぁぁぁ!」


エラン 「ルシファーとか言ったな…! 母さんが一度倒して、お前がまだ生きてたんなら……今度こそ……俺がとどめを刺してやる…! 跡形もなくな…!」


ルシフ 「この………俺を……怒らせた…な……! もう……誰にも止められんぞ…………大魔王ルシファーの…本当の地獄を見せてやる…!」


アイリ 「!? 様子が変です…何が起こってるんですか…!?」


ヴェリ 「………何…あれ……!? ルシファーの姿が…!?」


ルシフ 「どうやら、本当に死にたいようだな」


エラン 「ぐぅぁっ! くぅ…っ…ぁぁっ」(首絞められて)


ルシフ 「お前は本当に誉めてやろう、俺の魔力を全開放させるとはな。そしてもう一つは悲報だ、たった今お前たち人間の勝機は完全に消失した」


アイリ 「うそ…エランドさんが…」


ヴェリ 「エランド! エランド!」


エラン 「がっ……ぐぅっ…ぁぁぁぁぁぁ」


ルシフ 「バカな奴だ。俺を怒らせなければまだ生きていられたものを…」


アイリ 「状況が……一変しましたよ……!?」


ヴェリ 「助け…ないと……!」


アイリ 「で…でも……! エランドさんでああなんですよ!」


ヴェリ 「でも、なんて言ってられないじゃない!」


エラン 「来る…な…! おま……え…ら! よ…せ! ぐっ…」


ルシフ 「人の心配をしている暇があるのか? 小僧?」


エラン 「ぐぅぅぁぁぁぁぁぁっ!」


ヴェリ 「今助けるから…! エランド!」



エラン 「来るんじゃ…ねぇ゛ェェェェェェェ!」



剣の誓い Eternal last Oath 中編




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