表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/64

新たなスポーン


『ダンジョンガチャ

・通常は入手できないスポーンをダンジョンポイントを消費して入手することができます。

・レアガチャからも同種族のモンスターを入手することができますが、性能はスポーンから生まれる魔物のほうが劣ります。しかし、ダンジョンの戦いは数でもあるためレアガチャに頼ってばかりではいけません

・ダンジョンガチャ内容更新条件ー一定量のダンジョンポイントの使用』



「なかなかめんどくさい仕様をしてるな。しかもレアガチャに頼りっきりじゃ生きないってダメ出しもあるし」


ダンジョンガチャというのは説明通り新しいスポーンを入手する手段のようだ。出現条件はダンジョンポイントをある程度使いこむことなのにダンジョンガチャ頼りすぎるなって、なんか笑える。


俺の場合は魔王軍が来た時に結構使ったからな。ほかのダンジョンだとこのガチャを開放するまでかなり時間がかかりそうだ。


えーっと、ポイントはどれだけ消費するのか見ておこう。


げっ、100万ポイント!?いくらなんでもちょっと高級すぎやしないか?今のポイント量的に余裕を持っても一回しか回せない。


けれども、今のところは武器&アクセサリーガチャ以外で回すことはないから一回だけ回してみようかな。


無駄遣いになるかもしれないけど、ええい回せ回せ!



ガチャガチャ、テッテレー!



出た球の色は銀色、つまりベリーレアということだ。つまりそこそこ期待できるということだ。


さてさて、内容はどうなってる?



 スケルトンスポーン ポップ率(高)

 ボーナス・亜種および希少種のポップ率0.01%上昇



ほほう、メジャーだけど恒常スポーンになかったものが出てきたな。スケルトンといえば骨人間といってもおかしくはない魔物だ。そしてスライムと並べられるくらい弱い。


それでも、ボーナスとかあるんだな。ほんの少しだが珍しい種類が出てくるか。


普通のスポーンよりはいいものになってるな。ただ、100万ポイント使っての賭けとなったら微妙としか…………


これは俺の推測だけど、ドラゴンとか珍しいゴーレムとかあるんだろう。それさえ当たればかなりか元は取れるはずだ。


それでもなんか納得いかねえな。ちょっとした詐欺にあってる気分だ。


排出率なんてどうとでもごまかせるし…………


「主人ヨ、ヒトツヨイカ?」


「ん?何もないときにお前から話しかけてくるなんて珍しいじゃないか。業務で何か困ったことでもあったか?」


「名前ハ忘レタガ、二頭身ノ生物ヲ最近見カケナイノダガ」


「二頭身?二頭身といえば…………」



でちー…………でちー…………でちー…………



なんか幻聴が聞こえたぞ。しまった、前の時(魔王軍襲来)からでち公のことすっかり忘れてたぁ!


あれ以来、声どころか一度も見かけてないぞ!俺の管理不足が悪いけど本当にどこ行った!


やばい、もし空があったら星空に幻影として手を振ってそうだ。


まてよ、でち公は端末を持ってるから俺の端末で確認はとれるはず…………圏外で表示されるってどんなところにいるんだよ!?


端末で探そうとしたがどうしても無理だった。でも、なんだかあいつはどこかで問題を起こしながらのんきに生きてそうな気がするのです。


僕はそう信じています。


「イイ話デ済マセヨウトシテイル魂胆ガばればれダゾ」


「それを言わなかったらいいんだよ」







〜●〜●〜●〜●〜







「でちでち」


「ほほう、魔界にこんな水晶の塊があったとは、ヌシも鼻が利くよのぅ」


「でちー!」


一方そのころ、でち公と魔王は傷心旅行をしていた。なお傷心なのは魔王だけである。


そして何処にいるのかというと神ですら放置した未開拓地にある洞窟の深層部である。


そこまでにたどり着くために多くの強大な魔物と戦ってきたのは別の話である。


そこには上も下も360度回っても透き通った水晶しか見えない美しいところだった。


「しばらくここに泊まるか。食料もそれなりにあるし、ほれ」


「でちー!」


魔王が山葵をでち公に投げ、でち公は綺麗に受け取る。と思いきや後ろに転んでしまった。


そのまま坂に差し掛かったためコロコロと転がり続けていく。


「おっと、しまったな。おーい、待て待てー」


職務の疲れ、失恋の辛さを忘れて転がるでち公を追いかけていく。どこの少女漫画かという感じの作画になってそうだ。もう何から何まで壊れかけている。



コロコロコロ、ビタン



行き止まりにぶつかりでち公は止まった。もちろん行き止まりにあるのは水晶だ。


「よし、捕まえた…………むむ?これはなんだ?」


でち公を抱えた魔王は水晶の奥に何かを見つける。透き通って分かりづらいが水晶の壁の奥に通路があり、どこかで見たことのあるような入り口がある。


「でちち?でちー!」


「あれはもしや、行ってみるしかあるまい!」


まるで子供のように、少し幼児退行したまま彼女と一匹(?)は入り口に向かうのだった。


ただし、迷いに迷って到着するのに数時間はかかった。

ここから魔王と二頭身生物(という名の地雷達)のターン!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ