アイテム増強&ダンジョンガチャ
「えー、ただいまよりアイテムの増強のためガチャを回したいと思います」
「やったー!」
ぷるる?
「シュコー…………シュコー…………」
「…………………………………………」
ダンジョンがリニューアルしてから一度も引いていなかったガチャを今から引くことにした。
ここ最近で冒険者の入りが非常に多くなってダンジョンポイントが多量に稼げるようになったからできるようになったことだ。
そろそろアル以外の人員もそれなりに強化しようと思っている。主にハピに自信をつけさせるためだが。
では早速端末からガチャ画面に移行する。ああ、やっぱりこのギャンブル感が堪らない。中毒ではないけど当たった時の気分っていいよね。
その辺りが既に2人といくつか出てるんだけど、排出率どうなってるんだろう?
さて、それじゃあ武器&アクセサリーガチャ10連回すぞー!
ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ、パンパカパーン!
この音は激レア以上が確定の音だ。あと虹色の球も出たからレジェンドが確定したな。
『ガチャリザルト』
・VRーハンドガン
・LRー蜂蜜壺
・SRー光導く棒
・VRー何の役にも立たないゴミ
・Rー鉄インゴット
・Rー癒しの雫
・SRー無限の矢筒
・Rーヘルメット
・SRー牛蒡剣ツラヌキ
・Rー炎魔法の書
流石に最高レアリティは一つだけか。一つ出るだけでも十分…………なん、だが…………
「こいつ、ほんと何?」
なんか蜜壺に陶器の手があってわちゃわちゃ動いてるんだけど。
まるで意思があるような、もしかしてモンスターじゃないのか?とりあえず説明を見てみよう。
『蜂蜜壺』
説明・蜂蜜を沢山蓄えた意思ある壺
効果・蜂蜜を狙う者又は、挑戦者に粘着質の蜂蜜を投げつける(真っ先に顔を狙う)
主にしか、中の蜂蜜を触らせようとはしない。
蜂蜜は攻撃用と食用で質が変わる(甘味は変わらない)
おいしい。
え、本当に何これ?本当に何がしたいのこれ?マジで作った奴の頭を覗いて見たいんだけど。
「これって蜂蜜ですよね!ちょっとくださうはぁっ!?」
蜂蜜を取ろうとしたハピに蜂蜜がぶちまけられた!ちゃっかり半個体状にして顔に投げつけやがったぞ!
もちろんハピは落下して動かなくなった。死んではないけど痙攣はしているので気絶で済んだ。と、とりあえずこれは放置しておこう。
それで漢字だけがカッコ良さそうな剣があるけど、これは何だろう?SRだから結構いい効果のはずだ、けどなんか嫌な予感がする。
けれど調べなければいけない。周りの目も気になるって顔をしてるし。
『牛蒡剣ツラヌキ』
説明・ゴボウ好きのゴボウ好きによるゴボウ好きのための剣。普通の剣として扱えるがゴボウを食べたいという一心のもと作った結果こうなった。ゴボウおいしいよね。
効果・地面に刺すと、そこを中心に範囲5メートルにゴボウを生やす
「ネタ武器じゃねーか!」
思わず地面にたたきつけてしまった。幸いにも刃こぼれのようなダメージは入っていないがどう扱えというんだよ!うちはゴボウを食べる習慣なんてないぞ!
草食主義のハピでさえ根っこを食べるタイプの植物はあまり好きじゃないとこの前言ってた。
思ったより皆ノーリアクションだ。使いないって思ったのか?まあ、剣を扱う人がいないからこれは倉庫行きになるだろう。復活したハピが密壺と戦って騒いでるくらいだ。
で、最も扱いずらいネタのアイテムがここにあるんだが…………
『何の役にも立たないゴミ』
説明・ほんとに使い道も何もないゴミ。当たる確率の相当低いのでVRにしました。捨ててください。
も、もはや効果すらないってあんまりじゃないか!?誰だよこんなもの入れたやつは!
説明文にも捨ててくださいってもはや何なんだよ!嫌がらせのために送り付けろと言いたいのか!
あとの物は保存しておくに越したものはないだろう。矢筒が被ってしまったけど売ることもできるしまあいいだろう。
「この中でほしい物があるなら好きに持って行っていいぞ」
「フシャー!この蜂蜜の壺が手ごわいです!うひゃあっ!?」
「シュコー…………」
「我モ必要ナ物ハナイ」
「…………………………………………」
メジェドさんは『光導く棒』に興味を示したのか棒を浮かせてくるくるとまわしている。心なしか楽しそうだ。
テロテロテン!テロテロテン!
ん?なんか端末から音が鳴ったぞ。とりあえず確認してみよう。
『ダンジョンガチャを開放しました。詳細はガチャからダンジョンガチャをタップしてください』
ん?また新しいガチャが増えたか。ダンジョンガチャて何だろう。今までそんなものは影も形も見なかったぞ。もしや人の出入りが増えたから新しく追加されたとか?
まあいいや、そろそろ業務の時間だから一旦放置して夜にガチャを回してみよう。
公私は混同していけないからな。基本だね。
「さあ、そろそろ働くぞ!」
「まあ、待ってくださっぁあ!?」
ハピは全身蜂蜜だらけでまだ密壺と格闘していた。




