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2・警察

イラつく

イラつく

イラつく


どうしてですか?

私は、一人ぼっち・・・

 翌日、いつもの通学路で彼は私に接触してきた。


「すみません。警察の者ですが、夜木意流さんでしょうか?」


 ・・・・? ワタシヲコロシニキテクレタノ?


「佐藤花梨ちゃんについてすこし話を聞きたいんでけど?大丈夫?」

「・・・・いいよ。着いてきて。少し行ったところに、喫茶店があるから。」


 警察は花梨を守れなかったんだ。警察が花梨を・・・・・・・・・殺した。違うとわかっていても、なんでもいいから憎みたかった。





 私たちは喫茶店に入ると、窓側の席へと案内された。すぐに、ウェイトレスが近寄ってきて注文を聞かれた。


「あ、紅茶を二つ。それと、このケーキを1つもらえるかな」


 彼がそう伝え、しばらくするとウェイトレスが紅茶を二杯とケーキを一皿持ってきた。私がそれをただ黙って見ていた。心の中では、何度も彼を殺していた。


「大丈夫だよ。僕が奢るから」


 何か勘違いをしているようだが、気にしない。そんな余裕なんて持ち合わせてない。私はさっさと用件を済ませて、どこかに消えたかった。でないと、本当に殺してしまいそうで。


「さて、意流ちゃん。まずは、謝らせてくれ。すまなかった。彼女、君の親友の佐藤花梨を守ることができなかった」


 言われた瞬間、意味がわからなかった。『すまなかった』彼は確かにこう言った。じゃあ、彼女が死んだのはあなたのせいなの?ねぇ?


「違う。僕たち警察が、しっかりしてないから犯罪が起きるんだ」


 ・・・声に出ていたみたい。大人げないな。自分のほうが年上だというのに。けど、こんなことを言う彼は、なんなのだ? 何様なのだ? 私は、そんな彼にかなり腹が立った。


「・・・なら、しっかりしてよ!! そうすれば、花梨は、死ななかったのでしょ?」

「僕はどんな時も嘘をつきたくないから言うけど、それはわからない」


 あぁ、彼は無能な警官なのだ。腹が立ちすぎて、呆れてくる。被害者の親友を慰めることも気遣うこともしないなんて。・・・けど、私には、私だからこそその対応がありがたい。下手な言葉は聞きたくない。だから、はやく終わらせよう。


「そう。それで、なにが聞きたいの?」

「あぁ、事件直前の話をね。学校の何人かが、彼女と一緒に下校するのを目撃しているんだ」

「わかったわ。あの日は、花梨とたわいもない話をして帰ったわ。夕方頃に、いつもの喫茶店。・・・・ここの前で、別れたわ。」

「そうなのか・・・。彼女は別れ際になにか言ってなかったかい?」

「『・・・受験頑張ろう』と、だけよ。」

「そっか。手間をかけてごめんね」

「そう、なら私は学校に行くから」

「じゃあね」


 彼とはここで、別れた。私は、喫茶店に出た直後からさらに深く鬱になった。忘れてたのだ、花梨と別れた場所を。最後の思い出を。


「自分が嫌になりそう・・・」






 私が学校に到着すると、知り合いが全員声をかけてくる。『残念だね』『かわいそうに』『頑張れよ』と、みんなが口にする。花梨が死んだことが広まっているのだろうが、私をイラつかせる。

 朝に全校朝会があり、そこで校長が花梨について報告した。私は、退学届を出して帰った。もう、学校には居たくないから。


続けて投稿してしまった。

いいのだろうか?


・・・まぁ。いっか

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