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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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80.ガイの喜び

シルフィーナの背中に廻されたガイの腕に力が入り、グッと引き寄せられた。

「シルフィーナ様」

まだ眠気から覚めていないのか力の入っていない声で囁いた。

「はい、私はシルフィーナです」

ジーンに叫んでからのガイの真似をしてみた。

「ご気分は如何ですか?」

「まだ、抱き枕さんに抱かれたままなので、よく分かりません」

神帝の所では立ち姿が取れずに座り込んでいたのをガイは思い出した。

「シルフィーナ様、私は、まだ放したくありません」

そう甘えたことを言う神使には首筋への接吻が降り注いだ。

「あ~、私はお邪魔そうなのでお暇させていただきます。午後のお茶の時間はご一緒していただけますか?」

キアが遠慮がちに言葉を挟んできた。

「お茶したいわ!お姉様にモンブランとアップルパイってお願いして」

「分かりました。では後程」

とキアが明るく消えた。

「ああ、シルフィーナ様、お茶に、行くのですか?」

ガイの腕が緩んできたので、体を起こしガイの顔中にも接吻の雨を降らせた。

「まだ午前中よ、まだまだ時間はあるわ」

耳元で囁くように言うとガイが震えた。

体を少し離して、ガイの両頬に手を当ててのぞき込んだ。

「ガイ、久しぶりね。今日はよく眠れた?気持ちよく眠れたかしら?」

やっとガイがシルフィーナの顔を見た。

薄赤の瞳はまだ眠そうな瞼に覆われていたが、先ほどの接吻だけで潤んでいるように見えた。

「シルフィーナ様、もう接吻は終わりなのですか?もっと欲しいです」

シルフィーナは困ったような顔をして微笑んだ。

「わがままは許しません。私はガイの綺麗な顔を見たいの。お前は私の物なんだから私の我儘を聞くのよ」

「はい、シルフィーナ様」

顔を見合わせてお互いに笑った。

「ガイ、私が寝ている間、寂しかった?」

「嬉しかったです」

「なぜ?」

「私の女神が私の腕の中で何の憂いもなく眠っておられるのです。こんな幸せなことはありません。あの、シルフィーナ様」

「なぁに?」

「あの、お休みになる前のお約束を、覚えておいでですか?・・・私は待ち遠しくて」

と言うとガイは俯いてシルフィーナの肩に顔を埋めた。

首筋まで赤いガイは相当な勇気を持って言ったのだろう。

「顔を上げなさい」

ゆるゆると顔を上げるガイの唇に甘い接吻をたっぷり与え、顎、首筋、胸とたくさんの接吻を落としてあげた。

やがて腹から下腹に向かうとガイから吐息が漏れ、歓喜に震え出した。

今回も素直に通過はせず、今まで以上念入りにガイの希望にこたえると、ガイは歓喜の声を上げて果てた。

ガイが待ちに待った悪戯は、お茶までにもう一度のリクエストがあり、シルフィーナは2回も奉仕したのだった。


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