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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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8.部屋で

お茶会が済み、女官はダーレンに記憶の操作をされお茶を片付けて戻っていった。

アレクシウスの神使ジーンが来て滞在できる部屋へ案内してくれたが、アレクシウスの部屋の隣の部屋らしい。

神霊体なので部屋など必要ないのだが、とりあえずの居場所があるのは嬉しい。

ベッドに寝るわけでもなく、宙に浮いたまま三柱で女神の愛を授けながら絡まっていたらフローリアの所から戻ってきたガイまで一緒に絡まってきた。


夜の遅くにようやく一日が終わった神霊体姿のアレクシウスがやってきたが、四柱で神らしく?イチャイチャしているのがかなり羨ましかったようだ。

「おい、お前たち、俺も女神の愛が欲しい、変われ」

とアレクシウスは鶴の一言でシルフィーナの神族たちを追い払った。

宙に浮いて残っていたのはシルフィーナと体を繋いでいたアベルであったが、アベルも自身の体をシルフィーナから引き抜き床に降りた。

引き抜かれる瞬間シルフィーナから小さく悲鳴が上がった。

はだけたトーガを纏ったまま宙に浮き、ゆっくり回転しているシルフィーナを神と神従たちが見入る。

「今夜は俺だ、お前たちは俺の体を守っていろ、神同士交わりを眺めるような下品な真似をするなよ」

下品に口角をあげて笑うのではなく、なぜか真顔で冗談を言っていた。

神霊体のシルフィーナに触れるには、アレクシウスも肉体を抜けて神霊体でなければ触れられない。

空になった肉体は神霊体が近くにいる分には良いが、離れると浮遊霊に乗っ取られる可能性があるので守護が必要になる。

神従たちがアレクシウスの自室の本体の所に立ち去ると、アレクシウスは宙に飛び上がりシルフィーナを抱きよせた。

シルフィーナの体中に接吻をし、17年ぶりのシルフィーナの体を堪能し、気持ちを高ぶらせて自信をシルフィーナの中に入れた。

シルフィーナから悲鳴が上がったが、逃さず受け入れさせ、そのまま一晩中交わり続けたのだった。


明け方、アレクシウスの神従グイドが迎えに来た。

宙に浮いたままのアレクシウスとシルフィーナは交わったままであったが、恭しく礼の姿勢を取りながら声をかけた。

「殿下、そろそろお戻りになりお支度をお願いします」

返事は無いが、アレクシウスが身を起こしこちらを見た。

「・・・もうそんな時間か・・・わかった・・・」

離れたくは無かったが、この国では第二王子である。

公務があるので仕方がない。

名残惜しそうにゆっくりとシルフィーナから自信を引き抜いた。

疲れたのかシルフィーナは殆ど反応が無かったが、アレクシウスはシルフィーナを抱きしめ唇に接吻をすると床に降りた。

グイドは宙に漂うシルフィーナを見上げながら主に願いを口にした。

「殿下、今宵我々神族にもシルフィーナ様に女神の愛を頂戴する許可を頂けないでしょうか?」

この国に降りて神従たちは定着期間を含めればすでに19年になる。

19年間女神の愛に振れる栄誉を受けていないのである。

神たるアレクシウスでさえ押さえきれないものがあるのに当然の申し出である。

「そうだな、シルフィーナが起きたら言って置く、シルフィーナがダメだと言ったら我慢しろ、それとあれの神従に主を守りに来いと言って置け、俺は一時間ほど仮眠する」

「かしこまりました、ご配慮に感謝申し上げます」

フワフワと漂うシルフィーナを残し、二柱はやはり名残惜しそうに去っていった。


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