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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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74.シルフィーナの反省

「さて、もう一つの原因だな」

そういうとゼウニオスはもう一度大きく手を開いて光をシルフィーナの心のエリアに充満させた。

目をつぶって原因を探したシルフィーナが

「お父様、何も感じないわ」

「ふむ、そうだな。そうなると考えられる原因は、憑依した人間とお前の相性が合わなかったのかもしれないな。憑依した人間は一人だけかい?」

「人間はお兄様の城の女官一人だけで、あとはダーレンとセムスの実体だけですわ」

「神従の実体はあまり疲れなかったのではないかな?」

「ええ、それほどだったと思います」

「では、その唯一の人間にはもう憑依は止めることだ。その人間に合わせるために神力を余計に使ったのだろう。相性の良い人間に憑依するようにするか、神従だけに絞るべきだね」

「わかったわ、お父様」

シルフィーナの輝く笑顔を見て神帝もにっこりとほほ笑んだ。

「さあ、問題は解決したね」

「はい」

「お前が眠っているのでみんな大騒ぎしているぞ。まだ数日だというのに儂の所に眠っているお前を連れて来た」

「まあ、そんなことになっているのですか?」

「だからここに儂が居る」

シルフィーナはきょとんとして、コロコロ笑った。

「そうですわよね」

「儂が聞いたところによると眠ったお前を見てアレクシウスが焦って、フローリアがアレクシウスに怒鳴り込んだらしい」

「まあ、お姉様が?」

「あれを怒らせると怖いぞ、ははは。それと目覚めぬお前を抱いたままガイが青くなっておる」

「ガイには眠るからって言ったのに!」

「まあ、そう怒るな。あれにはちゃんとどうするからどうなると説明をきちんとしてやらねば心配ばかりするぞ」

「う・・・反省します」

シュンっとしたらゼウニオスに頭を撫でられた。

「さて、儂はそろそろ帰るかな、お前はもうしばらく眠ると良い。ここでの探し物に疲れが見える。ガイには儂から伝えてやるからもう少し眠ったらどうだ?」

少し考えたが、

「問題が解決したので一度起きます。ガイにきちんと説明したのちにもう一度眠ります」

「そうか、皆、喜ぶな。お前は我が神帝族の光だ。笑顔で過ごすのを皆が望む存在だ。困ったことがあればいつでも儂に相談しなさい。良いな」

「はい、大好きなお父様」


玉座のゼウニオスは、ゆっくりとシルフィーナの額から自分の額を外した。

居並ぶアレクシウス、フローリア、そしてガイがその様子をかたずをのんで見守っていた。

ゼウニオスは一堂に顔を向け言った。

「シルフィーナの問題は解決した。間もなく目を覚ます。案ずることは無い」

アレクシウスとフローリアはホッとしたが、ガイがまだ硬い表情を崩していなかった.

その時ゼウニオスに抱きかかえられたシルフィーナの目がゆっくりと開いた。

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