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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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63.ガイ復活

翌朝、フローリアに挨拶に向かった。

ガイは復活しており、何事もなかったようにシルフィーナの斜め後ろに控えている。

キアが心配そうにガイの様子を見るが、いたって普通の無表情であった。

「お姉様、おはようございます」

と満面の笑みでシルフィーナは挨拶をした。

「おはよう、シルフィーナ。キアに聞いたけどガイは大丈夫なの?」

「問題ありません」

とやっぱりガイは無表情で返答する。

「キア、遊びましょう!まずは宝物庫に行ってもいいかしら?お姉様」

「どうして宝物庫なの?」

フローリアが気になったのか聞いて来た。

「それはですね、ジーンが今度王城の宝物庫に遊びに行こうって誘ってくれているの。だからこっちの王城の宝物庫も見てみたくなりましたの」

「ふふふ、行くのはいいけどお持ち帰りはダメよ」

「はい、お兄様も一緒のことをおっしゃいました。ではキア、行ってきます」

シルフィーナとガイとキアが消えたが、城内なのですぐに帰って来るだろう。

「何かあの二人、妙な遊びを開発したみたいね。ガイは本当に大丈夫なのかしら?」

「大丈夫そうでしたよ?」

とカイルが答えたが、いったい何の遊びをしたのかは、とても気になるところであった。


宝物庫と言うと、当然宝石、貴金属が思い浮かぶ。

確かにそういったものはわんさかと宝物庫にあるので、キラキラと眩しいと思うが、実は宝石用の箱に入っているので眩しくはない。

一応キアお勧めの王冠とティアラは見た、立派な宝石が付いていて神技で入れ物から取り出したら眩しかった。

しかし、シルフィーナの一番気に入ったものは、とても大きな絵画だった。

湖と奥にある雪を頂いき夕日でパラ色に輝く山が書き込まれている壮大な風景画だ。

ガイも気に入ったようで

「素晴らしい景色ですね。湖に山が逆さに映りこんでいるのも良いですね」

と言っていた。

「ここはどこなのかしら?行ってみたいわね」

と言ったら、キアが調べておくと言ってくれた、楽しみだ。


一旦フローリアの所に戻り、フローリアの昼食に同席させてもらったが、体力維持のため憑依は出来ないので食べれず。

午後は、市井に降りてお菓子屋をめぐることにした。

何件か見て回って、次回のお茶会にチョコレートトルテとアップルパイを入れてもらおうと決めた。

でもこの間食べたモンブランも捨てがたいと食いしん坊ぶりを発揮していたら、キアに大笑いされた。

キアが

「紅茶も選べますよ」

と言うので紅茶屋さんのたくさんの紅茶葉の匂いを嗅いで回ったが、決めきれず、フローリアに一任で決着した。

「キア、サンドイッチも選べるの?あれ美味しそうよ、あれもお姉様におねだりして欲しいわ」

と卵ときゅうりの入ったサンドイッチを指さしご機嫌なシルフィーナであった。


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