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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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62.お出かけの約束

夜遅く、キアが様子を見に来てくれた。

「おお!シルフィーナ様、お目覚めですか!」

「キア、夕方に目覚めたの、沢山眠っちゃったわ、遊ぼうって言ってたのにごめんなさいね」

「いえいえ、お元気お目覚めならそれでキアは嬉しいです」

ニコニコ答えたキアだったが、ガイが居ないのに気が付いた。

「ところでガイは居ないのですか?」

「ガイ?居るわよ、ほら」

とシルフィーナが指を指した先の床に上半身のトーガが脱げたガイが沈没していた。

シルフィーナが空中でフワフワ浮いていたので全く気が付かなかった。

「どうしたんですか!ガイ!」

「あ、触っちゃだめよ、ガイは今とても気分がいいはずよ」

「あ、まさかフラウですか?」

キアの脳裏にシルフィーナが怒ってガイにフラウをお見舞いして床に落ちたのを思い出した。

「ジーンにも同じことを言ったけど、接吻しただけよ、それをして欲しいっていうものだから念入りにしたの」

「接吻ですか、フラウなしの?よく分からないです」

シルフィーナはちょっと考えたが、キアに説明した。

「起きてからガイとゲームをしたのよ。そのゲームで私が負けたのでガイの要望を聞いたら、ああなっちゃったの」

コロコロとシルフィーナは笑った。

「ところでキア、明日は予定あるの?なかったら遊びましょうよ」

「はい、明日も明後日も遊べますよ、どこかへ行きたいところはありますか?」

シルフィーナは待ってましたとばかり両手をたたいて、キラキラとした目をして答えた。

「お城の宝物庫に行ってみたいわ。あと、今度お姉様におねだりするお菓子も探しに行きたいわ」

「分かりました、明日全部回っちゃいましょう、それで、ガイは大丈夫ですか?」

チラッとガイを見たが、床に突っ伏したまま動いてない気がする。

「大丈夫よ、私が見ておくから、明日には復活して付いてくると思うわ」

「はい、では明日遊びましょう、それでは今日はこれで、おやすみなさいませ」

キアが消えるとガイの様子を見る為に床に降りた。

逆悪戯に勝利したガイの要望は悪戯だった。

よっぽど悪戯が気に入ったようなので、いささか呆れたが、これはこれで面白い。

うつ伏せに倒れているガイを上に向かせると、顔は赤く恍惚の表情をしており、体が少しピクピクしているようだ。

さっきまで眠っていたので、今夜は全く眠くないから、抱っこしてもらう必要がないので伸びててもらってもいいのだけど。

とはいえ、大事な神使を床に転がしておくのもかわいそうなので、部屋を見渡したらベッドがあった。

埃避けの白い布カバーがかかっていたので、指を少し動かし神技でカバーをどけ、やはり神技でガイを持ち上げベッドに運んで、寝かした。

自分はガイの横にくつろぎ、白髪の頭をなでてあげて、耳元でささやいた。

「ガイ、今日はもう誰も来ないわ。ゆっくり休みなさい」

声にビックリしたのかガイの体がピクッとした。

「し、シルフィーナ・・・さま、・・・お願いです・・・もう一度・・・悪戯を」

シルフィーナは困った顔をしたが、ガイはそれには気が付かなかったようだ。

放心状態から少しは戻ったと思ったら、こんなことを言うが、あまり刺激を与えすぎても良くは無いと思う。

「ガイ、今日はもう休みなさい、私はそばにいるから、ね」


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