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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
54/436

53.砦にて

アレクシウスの執務室には砦担当司令官が詰めていた。

人員の明らかに足りない部署、関所の人員など騎士、歩兵の数について書類を手渡し報告をしていた。

明日はこの砦の近くにもある関所に視察に一緒に出向くということでこの日の話は終わった。

誰も座っていないソファに司令官はまさか銀髪に紫色の瞳を持つ美しい女神が座っているなどとは思わなかったであろう。

兄よりもかなり年上の司令官は一例をして出て行った。

執務室に残ったのは神族だけとなった。

「シルフィーナ、さっきの接吻は驚いたぞ、やたらとご機嫌だったようだな」

「お兄様ったら何ごとも無かったような素晴らしい身のこなしがとても素敵でしたわ」

「で、ご機嫌の原因は何だったんだ?」

「ふふふ、それは内緒です」

にっこりとほほ笑むシルフィーナの後ろに控えているガイの顔がみるみる赤くなった。

「それより、私たち、どのお部屋を使ったらよろしいかしら?寝ていたお部屋は先ほど武官らしき人がノックも無しに入って来て荷ほどきしていますのよ、あの方と一緒のお部屋は私は嫌です」

「もう少しここで待て、部屋割りが全部終わったらジーンに空き部屋に案内させる」


それから2時間ほど兄が仕事をしているのを眺め、兄の夕食も眺め、そのあとに空き部屋があったとジーンが連れて行ってくれた。

正直、待っているだけで他は何もしていないのに疲れた。

寝場所は決まったので、ガイを伴い、塔の上でまた星を眺めていた。

ここはフローリアの城より南にあるし、塔も城の屋根よりずっと低いのでそれほど寒くなかった。

ガイはそれでも風よけになるようにシルフィーナの後ろから抱っこしてくれていた。

結局、砦が寝静まるころにはシルフィーナも眠ってしまい、ガイが部屋まで運んでくれ、いつものように抱っこしたまま宙に浮いてガイと一緒に眠った。


翌日、アレクシウスは関所に視察へ向かったが、シルフィーナは見送りもせず眠っていた。

が、この日はガイより早くシルフィーナは起きたが、ガイが眠っているようなのでじっとしていた。

昨日ガイに悪戯をしたので、さすがに今日は悪戯は止めて、近くに散策に行こうかなと考えていた。

眠ったままここに運ばれてきたので近くに何があるのか分からない。

などいろいろ考えていたら、ガイの手がピクッと動いた。

起きたのかな?と思ったが、もう少しじっとしておこうと思った。

「お目覚めですか?」

いつものようにガイが声をかけてきた。

頷くとガイにギュッとされ、何度も首筋に接吻をされた。

昨日の自分を思い出したシルフィーナは、ここで声をあげたら噛み付がれるのではないかと思い黙っていた。

「お声を頂けないのですか?」

頷くだけで、声は出さないでいた。

案の定、噛み付きはされなかったが、トーガを押し広げられ、肩から腕から胸から腹も沢山の接吻を落とされた。

昨日の仕返しだわ、声を出したら噛み付くつもりなのかもしれないわね。

シルフィーナ自身も昨日はやり過ぎたとは思ったので、ガイの優しい仕返しを黙って受け入れていたが、さすがに足を広げられそこへ接吻されたときには、声をあげそうになり、手で口を押さえて我慢した。

シルフィーナとの違いは、ガイの優しい接吻は足の指さきにまで及んだ事だった。


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