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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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51.知らぬ間の移動

テントで眠っていると、ジーンがやってきて声をかけた。

「ガイ、起きろ、ガイ」

シルフィーナの肩から顔をあげたガイは、このテントの外のガヤガヤに二重結界の所為で気が付いていなかったようだ。

「目覚めたか?そろそろこのテントが畳まれるぞ、神族は人間には見えないが、ガサガサされたらシルフィーナ様がお目覚めになってしまう」

「ああ、朝なのか」

「そうだ、シルフィーナ様をお抱きして移動できるか?」

「ああ」

「今日アレクシウス様が到着する予定の砦に案内するから、シルフィーナ様をお抱きしたままついてこい、そこは静かだ」

「わかった、頼む」

神族なので移動は一瞬だが、抱っこしているシルフィーナを気遣ってゆっくり飛んで、砦に着いた。

「上の階の部屋の方が静かだろう、たぶんアレクシウス様が使われると思うお部屋より、従者の部屋の方が出入りがないと思うので、こっちにこい」

簡素だが幹部が泊まるような部屋に案内された。

「ここでいいかな、夕方にはアレクシウス様が到着なさる、それまで、ゆっくり休んでいてくれ」

「ああ、ありがとう」

「昨晩もびっくりしたが、本当に朝まで抱っこして眠ってたんだな、シルフィーナ様、お前に抱っこされると安心なさるんだろうな、ま、アレクシウス様が到着されたら知らせに来る、またな」

ジーンが消えると、ガイは結界を張り直し、シルフィーナの肩に顔を埋めた。


昼過ぎ、ようやくシルフィーナが目覚めたようだ。

ガイの首筋にグリグリと額をこすりつけ、腕にギュッと力を入れた。

もぞもぞと頭と足を今までと反対の方向に体勢を変えようとすると支えていた手はそっと緩められ、動きが止まるとまた支えなおしてくれた。

「お目覚めですか?」

「・・・う~ん・・・」

「もうお日さまは一番高くなりましたよ」

「・・・がいぃ・・・」

首筋にシルフィーナの唇が当たりドキッとする。

どうやら何とか目覚めたようで、女神はそのまま首筋に接吻を何度もしているのが原因か、体が熱くなる気がした。

「お休みの間に移動しましたよ、次の砦です、夕方にはアレクシウス様が到着なさると思われます」

喋ったのが気に入らなかったのか、首筋に噛み付かれた。

甘嚙みだが若干痛く、放してはくれない。

「シルフィーナ様、お戯れを、少々痛いです」

と言うと離してくれた。

そのままシルフィーナは無言でガイの首筋に何度も接吻を落とし、ゴソゴソと動いてガイの腕から逃れ、ガイの胸元のトーガをめくり、そこにもたくさんの接吻を落とした。

ガイはと言うと、気持ちが良いのかそのままなされるがままに空中で漂っていた。

腹にもたくさん接吻をし、下腹に接吻を施しその下に行こうとしたら、流石にガイがハッとした。

「お止め下さい、そこから先はシルフィーナ様にお触れさせるわけには!」

面白くなってきたところで女神は悪戯を止めるはずもなく、ガイは羞恥心と快楽の末に果てた。


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