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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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46.お休み

翌朝、アレクシウス一行は次の砦へ出発した。

シルフィーナとガイは、移動にまで付き合う必要がないとのことで、次の予定の明日の夕方までブラブラすることにした。

砦に来る前に見かけた大きな町へ出かた。

流石に王都よりは小さいが、たぶんこの辺りの拠点の町なんだろう、人通りも、人の出入りも多そうだった。

広場で市場を見ようと向かったが、この日はどうやらお休みだったようで何もなかった。

代わりに公園で大道芸人を見つけたので見学が出来た。

仕立て屋さんで、地方貴族の夫人と令嬢がドレスを選んでいるのをシルフィーナも一緒に選んでいるような感覚で見学することが出来たのが一番面白かった。

気に入った水色のドレスを神力で着てみたが、ガイに、可愛いけど脱がせ方が分からないから、と不評だった。


夕方に元居た砦に戻った。

アレクシウスの部屋は綺麗に掃除されていたので、今日はもう誰も入ってこないと踏んでここで休むことにした。

ガイに抱っこされ何時でも眠れる体制だが、おしゃべりをしていた。

「昨日お兄様に女神の愛の中止と引き換えにフラウ入りの接吻を差し上げたわ」

(知っています)

「一番フラウを少なめにしたのにお兄様ったら1時間ほど動けなかったのですって」

(それも知っています)

「私はお兄様なんか放っておいて寝ちゃったのだけれどもね」

「そうだったんですか?」

ここは声に出して答えた。

「言ってくださればお抱きしましたのに」

「あら、ダメよ!昨日はお兄様の日だったもの。お兄様が動けるようになったら抱っこしてもらおうと思ったのだけど、先に丸くなって寝ちゃったわ」

とコロコロとシルフィーナは笑った。

「ガイはよく眠れた?」

「はい」(起きてドアに張り付いていました)

「そろそろ眠くなってきたわ、今日はたくさん遊んだからもう寝ましょう」

「はい、おやすみなさいませ」

「明日は・・・接吻の日にしようかしら・・・」

「良い考えでございます。おやすみなさいませ」


翌日、砦の周りの様子を見たが、意外に国境が近く、関所があった。

関所ではチェックが厳しくされているようで、人や荷車の行列があったのが印象に残った。

湖があったのでほとりでのんびり座りながらガイと、今日は接吻の日だから、と楽しんでいたら、急に雲行きが怪しくなって雨が降り出し慌てて砦に戻った。

結局アレクシウスが使っていた部屋に戻って抱っこしてもらって接吻の続きをした。

「今日、お兄様の所に行くのは夜で良いわよね」

「当然です」

「まだ次の砦についていないわよね、お外で女神の愛はさすがに、嫌だわ」

ガイがふふっと小さく笑った。

「おしゃべりはダメです。私にたくさんの接吻をください。でないとお外の女神の愛を見学に参りますよ」


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