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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
41/436

41.眠りと覚醒の間で

シルフィーナがフローリアの神技から目覚めたのはその日の夜遅くだった。

目は覚めたが目はぼんやりとしか開いてない、暖かく心地よいので、動きたくない気分だった。

眠る前のことを、フローリアに抱き着いて泣きじゃくったのを思い出した。

ああ、お姉様に眠りなさいって言われたわね、もう少し眠ろう、とやはりぼんやりと考えた。

背中を暖かい物がさすったのが分かった。

何だろう、気持ちがいいな、ああ、そうか、お姉様の腕の中にいるんだ、だから心地いいんだわ。

自然に腕に力が入りギュッと腕の中の物を抱きしめた。

背中の暖かい物が背中に押し付けられたのが分かった。

お姉様だ、と思っていたら

「お目覚めですか?」

と姉とは違うような、声には出していないが、聞いたことのあるような声が聞こえた気がした。

「おねえさま」

応答は無かったが眠気が勝り気にならなかったが、しばらくして、やはり声にしない答えが返ってきた。

「ガイです」

そう、ガイ、どうりで気持ちが良いんだわ。

また眠りの底へ落ちて行った。


数時間後、今度は目覚めた。

窓の外は星空、一体何時間眠っていたのだろう。

自分の手元に目をやると、抱き着いている、誰に?

「ガイ!」

「お目覚めですか?」

「どうしてガイなの?お姉様はどこなの?なぜガイが私の腕の中に居るのよ!」

といきなり覚醒して、いきなりガイから離れようとしたが、がっちりと抱き留められていた。

「離れなさい、無礼者!」

ガイがふわっと離れ、シルフィーナの視線からスッと下がり、シルフィーナのトーガの裾をとらえ接吻した。

「申し訳ございません、フローリア様のご指示でお抱き申し上げておりました」

「裾を放しなさい!」

「どうかお許しを」

と言いつつガイは裾を放さない。

「私はまだお前を許していないわ!」

「はい、承知しております」

トーガの裾からちらちら見え隠れするシルフィーナのつま先をガイは捉えた。

「触らないで!」

「どうかお許しを」

と言いつつ足の指に何度も接吻をする。

「お前は私に我儘ばかり言う!」

「申し訳ございません」

足首にも何度も接吻を落とす。

くすぐったくて足から不埒者の手を振り払いたくてばたつかせるが、ガイが放さない。

ガイが這い上がってきて膝の所まで来て、膝はトーガに隠れていたがその上からも接吻をたくさん落とした。


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