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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
38/436

38.女神逃走

「ねえ、キア、あなた神気を消すことは出来る?」

シルフィーナに言われて試してみる。

「このくらいで出来ていますでしょうか?」

「うん、良い感じじゃないかしら、5分は持たせてね」

「はい、どうかなさったのですか?」

「追手が来たわ」

と言いつつシルフィーナは上空を見上げたので、キアも見上げてみるとそこにはガイが上から市場付近を見下ろしている。

「あれをお見舞いされて、もう追いかけて来たとは、なかなか優秀な準神霊だと思います」

「そう簡単に見つかってあげないわ、私を見つけることが出来なくて泣きわめけばいいのよ」

と言うこの二柱はすでに市場から離れて公園で水遊びをしていたが、とりあえず木陰に移動して見えない工夫はした。

「かなりシビアな鬼ごっこですね、次はどこに隠れましょうか?」

「郊外の森にしない?」

と二柱は、レストランで食べ物の物色や教会に入り込んでステンドクラスを見たりと、あちこちに移動して、まんまと夕方まで(ガイ)から逃げおおせたのであった。

夕方、フローリアのお茶に同席させてもらい、まだ憑依は出来ないのでお喋りだけ楽しんでいた。

そこへようやく(ガイ)が帰ってきて、シルフィーナを見つけたが、女神同士で楽しそうに話をしているのを壁際に控えて見ていた。

当然皆ガイが戻ってきたのに気が付いたが、シルフィーナが見向きもしないので、内心ハラハラしてその様子を見ていた。

流石に気の毒に思ったフローリアが口火を切った。

「シルフィーナ、もうそろそろ許してあげなさい。今日一日逃げ回ったのでしょ。あの様子を見ていたら、可哀そうよ」

「あら?お姉様、いったい何の事かしら?私はあれに午前中解任と言いましたが昼からは任務に戻ると思ったら全く私のそばに来ないのよ。職務怠慢だと思いません事?お父様に報告しようかしらと本気で思いましたわ」

益々壁際でいたたまれなくなるガイだったが逃げ出しはしない。

流石にフローリアの神従たちにも、

「許してやって欲しい」

と懇願され、仕方なく席を立つことにした。

「では、お姉様、今日はこれで失礼します、また明日お話を聞いてくださいましね」

と言って、ガイを放って部屋に下がっていった。

ガイはフローリアに一礼すると消えた。

「・・・後で様子を見に行ってきます」

とキアが言うが、たぶん今日中の仲直りは無理だろうと一同は踏んでいた。


ガイがあてがわれた部屋に戻ってみたが、シルフィーナは居なかった。

街中で神気を消して移動していたシルフィーナだったので、見つからないと思いつつも神気を探ると、意外なことに神気を消していなかったのですぐに見つけることが出来た。

先ほどフローリアにシルフィーナが言っていたのは、そばに来ない、と言うことに怒り覚えておられたので、すぐにシルフィーナの元へ追いかける。

意外なことにシルフィーナは、図書室に居た。

フワフワ浮きながら、本の背表紙を見て本を物色しているようだった。

神技で本を引き出し、広げて読みだしたが、人が見れば、本が開いたまま浮いているように見えるのだろう。

ガイはシルフィーナに声をかけずに女神から少し離れた後ろに控えたのだった。


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