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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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32.ラナダリアの市場

フローリアのいる国はラナダ王国、この国の第一王女がフローリアだ。

ラナダ王国の王都はラナダリア、この国では一番大きい都市にはなるが、ラナダ王国は国で言えば中堅、王都ラナダリアも他国の王都と比べるとやや小さめである。


今日の目的の市場は、街の真ん中付近にある教会前の広場に広がっていた。

「うわ~、やっぱり市場は朝よね、新鮮な食べ物は沢山あるし、人も多いわ、あ、お花!ほんのりと良い香り」

食べ物は神霊体では食べることが出来ないが香は分かる。

紫色の花がたくさんついた花が気になったが、その横の薔薇の香りも気になる、マムは小さい花だが束で売っていた。

「シルフィーナ様のお気に入りの花は、やはり華やかな薔薇でしょうか?」

キアがキョロキョロ花を見渡して言った

「昔、芙蓉が似合うのではないかって言われたわ、お姉様はきっと薔薇よ、あ、そうだ。果物が食べたいから見に行きましょう、今の季節はやっぱり葡萄かしら?」

「そうですね、葡萄は旬です。滞在中にご用意しましょうか?またセムスに乗り移っていっぱいお食べになっては?」

斜め後ろのガイの顔をチラッと見たら無表情に若干の不服そうな色を醸し出した顔をしていた。

「だめ、葡萄は大好きなのだけど、ガイの許可が下りなかったわ」

キアもガイの顔を見て

「・・・では次の機会のお楽しみに致しましょう」

と残念そうに言ったが、こっそりガイに

「シルフィーナ様、食べたいみたいですよ、憑依はダメなんですか?」

と聞いたみた。

「神力が減ったままで憑依をするとシルフィーナ様には思いのほか負担になる、まだ駄目だ」

「そうなんですか」

キアまでシュンとなってしまった。

キアもシルフィーナにはいろいろ楽しんでもらいたいようだが、神力の問題は考えていなかった。

「キア、この国の名産品ってなぁに?」

「はい、シルフィーナ様、工芸品が得意のようです。特にアクセサリーなどの飾り物が有名なんだそうです」

「そうなの?じゃあ次はアクセサリー屋さん!あった、行きましょう」

神霊体なので人込みにもまれる事も無くすいすいと目的の店にシルフィーナが突っ切って行くのを追いかけるガイとキア。

神とは言え、そこは女の子、キラキラとしたアクセサリーに目を輝かす。

ふと目に留まったのが、水晶玉を金糸でつなぎ合わせて花のような、泡のような見た目のピアス。

じーっと見ていたら、今度はガイがシルフィーナに指を振った。

キアがすかさず鏡を神技で出してくれて覗いてみたら、シルフィーナの両耳に水晶で出来た泡のピアスが付いていた。

「わぁ、とってもかわいい、素敵!ねえ、ガイ、紫水晶にしてみて」

言われた通りまた指を振って透明の水晶を紫水晶に変えてみた。

「金糸を銀糸に変えてみて」

またまた言われた通りに指を振る。

「やっぱり、私にはこちらの方が良いと思うわ、どう?キア」

「はい、シルフィーナ様の瞳によく合っておられます、とても素敵です」

嬉しくてガイに飛びついて接吻をした。

普段シルフィーナと神族の前以外では表情をさほど変えないガイが、びっくりして顔を真っ赤にして一歩下がったぐらいだ。

「ガイ有難う、キアもう帰りましょう、お姉様にこのピアスを見てもらいたいもの」


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