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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
30/436

30.お遊びの続き

なんとなくステップを覚えてフローリアのダンスを見様見真似でガイとホールドを組んで踊ってみた。

一瞬フローリアの従者、神従たちは、おお!と言う感じでシルフィーナ達を見ていたが、すぐに笑いをこらえるようになった。

ダンスは直ぐに怪しくなり、結局、空中をホールドしたままくるくる回っているだけで、今回のレッスンは終了した。


昼食時、シルフィーナは食べないがフローリアの昼食に同席させてもらった。

ここでも王女専用の食堂があり、フローリアと従者の三人での昼食だった。

フローリアは

「普通なら王女が従者と一緒に食事をとるということはしないが、仮の姿とは言え神族なので我儘を通して一緒に食事をしているのよ」

と説明してくれた。

アレクシウスお兄様もそうだった。

人間界より神界の方がより緊密な主従関係なのだと理解した。

この時、キアがアレクシウスへの使いに立って一週間の休養をもぎ取ってくれたと初めて知った。

内心、慌てて起きなくても良かったのだと思ったが、抱き枕ガイが気の毒なので黙っておく。


食後、フローリアにお願いをしてドレスを見せてもらった。

女性の部屋なので、従者こと神従とガイは中に入れてもらえずリビングで待機、キアを含む女性体三柱が衣装室で大はしゃぎしたが、後片付けがフローリア一人では無理なので、そこは眺めるだけとなった。


お茶の時間になるころ、フローリアは女官に衣装を整えさせ、従者を従えてテラスへ出て行った。

この日は王妃主催のお茶会があるそうだ。

シルフィーナはかなり興味があったが、少々疲れてきたのがガイにばれていたようで

「今日はここまでにしましょう」

と言われたので渋々部屋に戻った。


また宙に浮き、結界の中で接吻をし、神力をもらった。

「明日はキアが王城の探検に連れて行ってくれるのですって!こっそり王妃様のドレスルームに侵入しちゃおうって言ってたわ、面白そう」

楽しそうに話すシルフィーナをガイはギュッと抱きしめる。

「お姉様のドレスはどれも素敵だったわ、私もレースやフリルのついたフワッと広がるスカートのドレスを着たいわ」

シルフィーナの頭をなでながら

「定着してお生まれになったら侯爵がたくさん買ってくださいますよ」

シルフィーナはガイの顔を見ながら、話を変えた。

「ガイ、私、ガイに女神の愛をと思って昨日起きたの」

ガイはかなり驚いた。

「え?私の為に眠りから覚めたのですか?」

「ええ、だってお姉様の元に1週間しかいないからガイが待っていると思って起きたの。休養1週間は知らなかったから。ねえ、ガイ、私は大丈夫よ、あなたに女神の愛を与えられるわ」

この愛おしい女神は何と神使思いなのだろう、思わずシルフィーナをギュッと抱きしめた。

「今日はまだ駄目です、また今度にしましょう、お疲れでしょう、さあ、お休みになってください」


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