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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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28.健やかな目覚め

フローリアとお茶をしてから3日、シルフィーナはまだ眠っていた。

その間、ガイはシルフィーナを抱っこしながら一緒に空中を漂っていた。

たまに抱っこの体制を変えるシルフィーナに合わせて抱っこをし直すが、結界の中から出なかった。

フローリアとキアが様子を見に来てくれるが、男性体の神従は来なかった。

それはガイにとっては意外なことだったが、フローリアの気づかいだと悟った。

そしてシルフィーナの寝息に釣られウトウトすることが多かったかも知れない。


キアが来た。

キアはまだ二人が結界の中で浮きながら眠っているのを確認するために近づいて来た。

近づいて行くと、シルフィーナの紫色の目がふんわりと開いていた。

ビックリさせてはいけないと、声を出さないように、お目覚めですか?とそっと問いかけてみたら、こちらを見た。

返事は無く、ゆっくりと回転して背中を見せられた。

シルフィーナの背中側にはガイの顔がシルフィーナの肩にめり込む様にあり、どうやら眠っているようだった。

ガイを起こさないようシルフィーナは声を出さなかったようだ。

キアはそっと退出した。

シルフィーナは目を閉じ、ガイの首筋に顔を埋めた。


半日ぐらい経っただろうか?

ガイの体がもぞもぞと動き覚醒したようだ。

シルフィーナはガイの首筋に抱き付いている腕に少し力を入れたら、背中と膝裏を支えているガイの腕にも力が入った。

「ガイ、起きた?おはよう」

まだ覚醒しきっていないようで、女神の問いかけに応えない。

「ガイに抱っこしてもらったら気持ちよくって沢山眠ったわ。ガイも気持ちよかった?沢山眠った?」

やはり声を出さないようにゆっくりと問いかけてみる。

「ここはフローリアお姉様の宮殿よね。素敵なお部屋ね。とても静かでガイと二柱だけね」

ガイの手が動き、シルフィーナの頭を撫でた。

「今日は何をして遊ぶ?たくさん接吻をする?市場へ見学に行く?お城の探検も面白そうね。ああ、でもまずはお姉様にご挨拶しなければね」

頬をガイの頬にすりすりしながら一柱でゆったりした口調でおしゃべりを続ける。

「セムスの体を借りてお菓子を食べたでしょ?ちょっと疲れちゃったけどお菓子がとても美味しかったわ。またお姉様とお茶会をしたいの。ガイ、フルーツの乗ったケーキが食べたいわ。だめ?」

ガイの腕がシルフィーナの頭をとらえ、抑え込まれるように接吻を神力の注入をされた。

(今日はたくさん接吻をする日のなのかしら)と考える。

「ダメではございません。もう少しお元気になられたらフローリア様にお願い申し上げましょう。あなた様が望むように、あなた様が笑顔でおられるように、あなた様がお幸せであるようにお世話をするのが私の役目でございます」

ゆっくりと静かな声で言葉を紡ぐガイの目の前で極上の笑顔をシルフィーナは見せた。

今は美しい女神と言うよりは、かわいい小女神と言う容貌だが、その笑顔はガイの心に刺さる華やかさがあった。

「ガイ、嬉しいわ、それはいつかしら?」

またガイに接吻をされたが、今度は神力の注入は無かった。

「もう少し、もう少しお元気になってからです。今日はたくさん接吻をする日にしましょう。あなた様の愛は後日、そう、後日おねだりさせていただきますね」


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