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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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26.ガイの考え

「神族三柱同時ですって?いったい何を考えているの?女神を何だと思っているの、お兄様は!」

思わず声が大きくなり、ガイの無表情を見てフローリアは口元を押さえた。

「シルフィーナ様のご判断でした。ですが、あそこまで激しく求められるとはお思いにならなかったようです。ですが、その件に関しましてシルフィーナ様は女神の務めとのお考えからご非難はございませんでした」

フローリアは複雑な顔をしていたが、ふぅっと息を吐き気持ちを整えた。

「そう、分かったわ、キアを使いに出し、お兄様に文句を言ってあげるわ。お前たちでは神に意見することは出来ないものね。他にお兄様に進言したいことはある?」

「お気遣いありがとうございます、私から特にはございません。しかし出来ましたらシルフィーナ様の十分ご静養を希望したく存じます」

フローリアはガイとガイの首元にしがみ付いたシルフィーナの背中をじっと見て、ため息をついた。

「分かったわ、二人ともゆっくり休みなさい。交代で様子を見に来るから希望があればいつでも言って。シルフィーナが起きたら、おしゃべりしましょう、と伝えてくれる?」

「ご配慮を感謝申し上げます、おやすみなさいませ」

フローリアが立ち去った後、シルフィーナを抱えながらフワフワとガイは浮いていた。

シルフィーナは健やかな寝息を立てながらガイの首筋に唇を当てている。

それが恥ずかしいような、嬉しいような、愛おしさが増すような、そしてやっぱり擽ったい。

いつもシルフィーナが笑顔で楽しそうならそれでよい、基本的にそう思っている。

こうやって自分に甘えてくれるのは大変光栄なことだが、それを当り前だと思ってはいけない。

しかし、アベルとルーカスが産まれてシルフィーナ様をお守り出来るようになるまでは、自分がお守りするんだ。

この愛らしい女神を、私のすべての女神をお守りする。

シルフィーナの寝息に釣られガイも眠気に誘われていった。


数時間後

「ガイ」

フローリアの神使キアがやってきた。

キアは女性の形をした準神霊である。

眠っているようなガイにそっと声をかけてきた。

「ああ」

薄っすらっと目を開けたガイにキアは、大丈夫か?と聞いてきたので頷いた。

「少しいいか?アレクシウス様と話をしてきた」

「ああ」

「フローリア様のお怒りを伝え、シルフィーナ様の状況も伝えた。今回の行き来はお前の提案を採用しているんだってね」

「ああ」

「アレクシウス様は提案通り今回は休養一週間を入れて良いと言っておられた、意味が分かるか?」

「ああ、分かる」

「では、そういうことだ。あとフローリア様がシルフィーナ様に私の神力を少し分けて来いと仰せだ。良いかな?」

「ああ、助かる」

キアは結界内に手を伸ばしシルフィーナの額に触れて神力を注入した。

「シルフィーナ様は深い眠りのようだな。お前も休め、また様子を見に来る」

「ああ、ありがとう」

キアが立ち去るとガイはまた目をつぶった。


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