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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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25.心地よい眠り方

お茶会を楽しんだ後、すぐに体をセムスに返した。

あまり長居すると疲れが増すのだ。

とは言え、満腹になって眠気が襲ってきたのですぐにガイに抱き着いて早々に眠ってしまった。

「もう寝ちゃったの?もっとお喋りがしたかったのに」

残念そうにシルフィーナの寝顔をのぞき込んでフローリアが言った。

「申し訳ございません、憑依が殊の外お疲れになるようです、アレクシウス様の所では、女官に憑依してお茶会をした夜にアレクシウス様と交わり、その後一週間お目覚めになられませんでした」

「そんなに?」

フローリアや神族たちはかなり驚いたようだった。

「今日の所はこのまま失礼してお休みになっていただきます、また明日お話のお相手をしていただけますでしょうか?」

「ええ、もちろんよ、午前中は予定があるから午後にまたお茶しましょうか?」

ゆっくりガイは首を振った。

「申し訳ございません、連続の憑依は今のシルフィーナ様にはご負担が大きすぎるのでお茶は辞退させていただきます」

フローリアは残念そうな顔をしたが、妹の寝顔を見て、わかった、と返事をした。


フローリアの神従カイルが王女宮の空いている部屋に案内をしてくれた。

フローリアの部屋は人が出入りするので落ち着かないだろうと汲んでくれたのだ。

流石に王女宮なのでこの部屋も華やかだが、普段から使わないのであろう、家具には白い布が掛けられていた。

シルフィーナは普段から眠るときには宙に浮いて丸くなりゆるゆると回っているので、ベッドやソファはあっても使わないので無くても全く問題ない。

ガイが抱っこして一緒に宙をゆるゆる回る眠り方が気に入り、ここ数日この眠り方だ。

シルフィーナは眠るときは無意識に自分の周りに結界を張る。

シルフィーナの神族はその周りに結界を張って主を見守るのがいつものパターンであるが、抱っこをしているとシルフィーナの結界に入ってしまうことになり、シルフィーナの結界の外に一応結界を張ることになる。

神力注入の口づけをしたいががっちり首にシルフィーナの腕が回され肩に女神の頭を預けられているので出来ない。

どうしようかと思っていたら、夜にフローリアが様子を見に来た。

「どんな様子?ずっと眠っている?」

気を使ってくれているのか小声で問いかけてきた。

「はい、お休みになっておられます」

起こさないよう声に出さずに答えた。

少し思案したが、お願いをしてみることにした。

「お願いがございます、少しだけで結構ですのでシルフィーナ様に神力を分けていただくことは可能でしょうか?」

「そんなに消耗しているの?」

「はい、ここに来る前3日連続でアレクシウス様の神族に女神の愛をお授けになっておられましたので、かなり」

フローリアの神霊体は浮き上がってきて結界内に手を伸ばしてシルフィーナの額に触れた。

結界は害意のない物なら通れる。

「ありがとうございます」

「お兄様とお兄様の神族ならこの子の負担はかなり大きかったでしょうね」

「はい、先ほど申した一週間の眠りの後、アレクシウス様の神族三柱同時にシルフィーナ様に無理を強いたので、その後のアベル定着のおりにお倒れになりました」

フローリアの顔が一気に曇った。


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