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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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23.姉神の元へ

シルフィーナとガイは手を繋いでまずは神従アベルとルーカスの様子を見に行く。

昼間だが、夫人たちはつわりはまだ始まっていないようだったが、ソファに横になっていた。

お陰で腹の中の様子を見やすかったが、特にスザリオ伯爵夫人はあまりにも体がだるそうだったので少しだけ神技を施して楽になるようにしてあげた。

「頑張って!素晴らしくかっこいい男の子が産まれるのですからね」

聞こえないとは分かっていても声をかけたくなった。

その後シルフィーナとガイは姉神フローリアの元へ向かった。


ラナダ王国 王女宮

「お姉様!お久ふりです」

「シルフィーナ、良く来ました、待ってましたよ」

二柱は抱擁を交わしお互いの顔を見た。

「お姉様、今おいくつですか?とてもお可愛らしいお顔ですね」

プラチナブロンドの髪は神霊体の時とは変わらない美しさだが、水色の瞳を持つ目は大きくパッチリしていた。

「今13歳よ、まだまだ子供の顔でしょ、背もあなたより低いわ」

シルフィーナの神霊体は20歳ぐらいの見た目を保っているので、姉の方が幼い見た目になる。

「私もそのくらいの見た目にしようかしら?その方がガイが抱っこしやすいかも?」

「ガイが抱っこ?」

「ええ、ガイに抱っこしてもらうととても寝心地が良いの、最近眠い時にはガイに抱っこしてもらっているわ」

フローリアやフローリアの神族たちが「ほぉ~」と言う顔でガイを見る。

ガイは何の反応もなくシルフィーナの後ろに控えていた。

「私も眠るときにお前たちに抱っこしてもらおうかしら?」

とフローリアは自分の準神霊たちをチラッと見た。

「王女殿下、それは人に知られますとかなり危険な行為になります、お控えいただいた方がよろしいかと思われます」

従者のカイルに即否定されてしまい、フローリアはコロコロと笑った。

「神霊体で抱っこしてもらっては?あまり肉体から離れるのはお勧めは致しませんけど」

と姉に提案をしながらシルフィーナは13歳程度の大きさになってみたら、身長が20センチほど縮んだ。

腕を大きく広げるとすかさずガイが抱っこしてくれ、ガイの首筋に腕を回してギュッとしてみた。

この大きさでも心地いい、すぐにでも眠れそうだ。

「ガイ?」

「問題ございません」

と笑顔で答えてくれた。

「あなたも紫色の目がくりくりしてとても可愛いわよ」

と姉も褒めてくれたので当分13歳程度の大きさでいることにした。

「さあ、せっかく来たのだからお茶にしない?あなたお菓子を食べに来たんでしょ」

「わぁ、嬉しい、でも・・・」

「私の体をお貸しします、良かったら王女殿下とご一緒にお茶をなさってください」

と姉の神従セムスが言ってくれた。

シルフィーナは憑依でかなり疲れるので少しためらったが、ガイが

「アレクシウス様が居ないので大丈夫ですよ」

と言ってくれたので、セムスの申し出を受けることにした。


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