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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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18.ルーカス

それから10日間ほどは平穏な日々が続いた。

夜中から昼まで眠り、起きているときには兄の執務室や訓練を見学し、時には市井に出向き美味しそうなものを探したりしたが、ルーカスに人への憑依を禁じられたので全く食べることが出来なかった。

アベル2週間目の経過も順調だ。

神にしては意外に健全な生活を神族に言いつけられたシルフィーナは元気になっていった。

但し、神殿のミサに遭遇するとやはり眠ってしまった、あの祈りでは神に届かないと実証したようなものだった。


ジャシス伯爵夫妻の夜の生活を見学して11日目、シルフィーナはアレクシウスに3日間ルーカスと籠ることを告げた。

アベルの時より元気なのだが、交わるのもアベル以来久しぶりなのでアレクシウスは、内心心配はしていた。

ガイが見守る中、ルーカスとのお籠りは始まった。

ルーカスはシルフィーナの体調を気遣い、そっと女神に触れた。

甘えさせてもらえるはずが、女神が甘えるような仕草を見せ、理性が飛んでしまった。

後は成すがままであった。


お籠り二日目の夜、アレクシウスが様子を見に来た。

優しいはずのルーカスが盛り上がっているのを見てやはり心配になり、シルフィーナへ神力の注入だけして立ち去った。


お籠り三日目の夜、アレクシウスが見に行くとアベルの時は二人とも眠っていたが、今回はシルフィーナだけ起きていた。

ルーカスはシルフィーナの中に入ったまま眠っており、シルフィーナに抱きしめられて幸せそうな顔をしていた。

「今回は大丈夫そうか?神力は足りているか?」

欲しい、と声に出さずにシルフィーナはねだったので、接吻をした。


真夜中、ルーカスを起こしてジャシス伯爵夫妻の元へ向かった。

ルーカスはシルフィーナにしがみ付いたまま離れず、そのまま移動。

夫妻はまだ起きていたのでシルフィーナは人差し指を少し動かして夫婦を眠りに落とした。

「じっとしていてくれないと手元が狂っちゃうのよ」

とブツブツ文句を言う。

夫人の下腹部に手をかざし確認する、こちらも順調そうだ、ルーカスを入れる準備をする。

「ルーカス、私の素敵なルーカス、あなたの出番よ」

シルフィーナが声をかけると渋々ルーカスは女神から離れた。

「シルフィーナ様、行ってまいります、会いに来てくださいね」

シルフィーナの腕の中でルーカスは光り輝き小さくなってゆく。

「ええ、もちろんよ、ルーカス、行ってらっしゃい」

光るビーズ玉サイズのルーカスを夫人の体に入れる。

事後処理を行い、これでルーカスの定着が完了した。

今回は倒れることなく作業が終わったので、ガイと手を繋いでアレクシウスの元に戻った。


眠っているアレクシウスのベッドにもぐりこみ、しがみ付く。

アレクシウスもさすがに気が付き抱きしめてあげた。

緩やかに全身から神力を注入してもらい、そのまま眠りについた。

その後、またもや一週間、あてがわれた部屋で宙に浮きながら眠ったのであった。


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