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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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17.目覚め

アベル定着から一週間後、ようやく女神は目覚めた。

アレクシウスが毎日のように神力を注入してくれたので比較的気分が良い。

ルーカスが神力注入に接吻をしてくる。

「シルフィーナ様、今後二週間はアレクシウス様とあちらの神族の受け入れはお止めになった方がよろしいかもしれません、またお倒れになってしまいますよ」

優しいルーカスの言葉に頷く。

「アベル定着させてから何日眠っていたの?」

「ちょうど一週間です、そろそろ一度様子を見に行くころですね」

ガイも神力注入に接吻してくる。

「今日アベルの様子見に行ってもいい?ルーカスの方も仕込まなきゃ」

神族たちは顔を見合わせたが、女神の希望は極力叶えるのが神族の仕事だ。

「分かりました、夜中にお出かけしましょう」

「でも用事が済めばすぐにお休みになってくださいね、まだ本調子ではないのですから」

二柱の言葉に頷くシルフィーナだった。


結局その日は夜まで眠り、アレクシウスが様子を見に来た時に起こしてもらった。

「どうだ、気分は」

頭を撫でられながら神力注入の接吻をしてもらった。

「お兄様、たくさんの神力をありがとうございます、かなり気分は良いと思います」

「そうか、良かった」

「相談の結果、ルーカスを定着させるまでお兄様とお兄様の神族の受け入れは控えさせてもらいます」

「え⁉あ、ああ、わかった、分かった、そうしよう」

明らかに兄は動揺したが無視する。

「今夜、外出します、アベルの様子を見に行って、ルーカスの下準備をしてまいります」

「ああ、そうしなさい、無理をするつもりなら同行するが?」

「大丈夫です、これから行ってきますね、帰ってきたらお兄様のベッドにもぐりこみますわ」

「楽しみに待っているよ」


スザリオ伯爵夫人はもう眠っていた。

下腹に手を当てて様子を見る、アベルは神の加護に守られて順調だ。

「アベル、また来週来るわね」


ルーカスの定着先ジャシス伯爵夫妻はベッドルームでまだ起きていた。

シルフィーナは人差し指を二人に向けて少し動かしたら、途端にジャシス伯爵夫妻に動きがあった。

「ちょっとだけ見学して行ってもいい?」

「嫌だなぁ、シルフィーナ様、僕の両親の夜の生活を覗かないで下さいよ」

と冗談交じりにルーカスが答えた。

「良いじゃないですか、人間の交尾って神とは結構違うもんですよね」

「え、そうなの?私たちが特殊なの?」

「まあ神族自体人間にとっては未知なものですから」

ああん、と始まったので三柱でのぞく、いや、ベッドの真横と上からじっくり観察してしまった。


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