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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
16/436

16.原因

アレクシウスは執務室で日々の書類に目を通し、サインや判を押していた。

グイド、ダーレン以外にも執務室はいつも人が出入りしているが、たまに人の出入りが途切れた時グイドがぽつりとつぶやいた。

「シルフィーナ様はここにご降臨後よくお休みになっておられるのは何かご病気なのでしょうか?」

因みに神霊体には病気など無い。

アベル定着から5日ほどたつがシルフィーナはまだ目覚めないまま部屋で丸くなって漂っている。

今朝も神力を注入してきたが、ほぼ普通に眠っている状態まで回復していた。

「ただの神力切れだ、心配ない」

灌漑工事の書類にサインをしながら答える。

「アベル定着に枯渇するほど神力が必要だとは思えませんが・・・」

アレクシウスは少々あきれ顔で自分の神族たちを見た。

「枯渇の主な原因は、・・・俺たちだ」

「「「ええ!」」」

「ハモるな」

「私たちが原因???ああ、まさか、まさか、女神の愛を受け取ったのが原因でございますか?」

神族たちが慌てだした。

「お前たちが1回、俺が2回、2週間で合計3回シルフィーナにしては予定外の交わりだった」

神族たちが青くなり出した。

「しかもお前たちの1回は三柱同時のハードなものだったのだろう、翌朝俺が見てもシルフィーナが気の毒で仕方がなかったぐらいだ、一柱ずつ順番に行けなかったのか?」

前にも怒られたが、もう一度怒られた。

「・・・申し訳ございません・・・」

と神族たちは小さな声で詫びた。

「同じ三柱同時でもあれの神族たちはお前たちほどがっついていないので、あれも対処が出来るんだろう」

「・・・言い訳のしようがございません・・・」

「とにかく初めの女官憑依で疲れた上に俺たちで、神力が満タンにまで回復はしていなかったんだろう、それなのに市井なぞ見に行くからちょっと動いただけで疲れて眠ってしまう、ダーレンに憑依して晩餐する、ちょっと交わっただけで気絶してしまう、アベル定着までよく持ったもんだと思うぞ」

自分が2回と言うのは棚に上げて神族たちに説教をするずるい兄神であった。

コンコン、とノックする音がしたので話は中断

「殿下、失礼します」

入ってきたのはシルフィーナのお気に入りモリエール侯爵だった。

「なんだ」

しげしげとシルフィーナが気に入った顔を眺める。

「明日殿下参加の訓練なのですが、午前中に変更でもよろしいでしょうか?昼から陛下の謁見が入ってしまいまして」

(確かに俺には劣るがいい男だ、しかも仕事が出来るし性格も良い)

「ああ、それでいい」

(問題は子種が少な過ぎる事だが、シルフィーナが定着前にはシルフィーナと相談して子種を増やす処置をしなければならないか)と考える。

「ありがとうございます、では9時開始でよろしくお願いします」

近衛騎士団の団長は敬礼して退出していった。


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