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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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14.兄神の優しさ

仮の自室で宙に浮きながら神族たちと楽しんでいた。

同じ三柱を相手にしていても兄の神族たちのように飢えた野獣の如く襲ってくることは無いのでゆったりと楽しめる。

深夜にアレクシウスがやってきたときにはガイが中に入っていた。

ちょっとタイミングが悪かったようで、アレクシウスが来ているのが分かってもガイは離れられなかった。

しびれを切らしたアレクシウスが無理遣りガイを引き離したため悲鳴が上がってしまった。

シルフィーナの神族三柱は兄の体の防御に追いやられたのだった。

アレクシウスは間髪入れず中に入ってきた。

シルフィーナの神族たちより柱が太いのでかなり刺激がある。

思考が飛んでいるのに兄は王太子の話をしている。

全然頭に残らないが

「容姿は普通だが優秀な人材なので自分は予定より長くこの国にとどまるつもりだ」

と言った。

自分の神族がやっていたように後ろを体験したかったのか後ろ側に移動し自身を押し込んだ。

思わず悲鳴が上がる。

そして

「やはり王太子の子にならないのか?」

と聞いて来た、よほど近くに置きたいようだ。

「・・・こ、侯爵が・・・気に入り・・・ました」

と答えるのが精いっぱいだった。

その後は全く思考が麻痺してしまい、次の日一日また眠ってしまった。


起きたらアベル定着予定3日前

まだ動けないのでアベルとガイにスザリオ伯爵夫人の様子を見に行かせる。

ルーカスに抱きかかえられてアレクシウスの執務室に行き

「今日から3日間アベルと籠る」

と告げる。

アレクシウスが手を伸ばしシルフィーナの額に指先を触れた。

「神力がいるだろう、分けてやる、神力が足りなくなったら呼べ」

と言ってくれた。

アベルとガイが帰ってきてスザリオ伯爵夫人は元気な様子で子供たちと遊んでいたと報告してきたので予定通り籠る。


アベルと籠って2日目深夜、ガイにアレクシウスを呼びに行ってもらった。

アレクシウスが来た時にはアベルはシルフィーナに自身を入れ、しがみ付いたまま身動きせずじっとしていた。

シルフィーナはアベルの頭を抱えたまま兄神を見た。

兄神は指先をシルフィーナの額に当て神力を注入したがシルフィーナは足りず、声に出さずにもっと欲しいとねだった。

アレクシウスはシルフィーナに接吻して口から神力を注入し、女神の頭をなでて何も言わず去っていった。


3日目の夜、昨晩より早くにアレクシウスは様子を見に来た。

様子をずっと見守っているルーカスが昼から二柱とも眠っていると教えてくれた。

そして日付が変わったら起こしてスザリオ伯爵夫人の腹に定着させに行くと告げた。

アレクシウスは付いて行こうか、と言ったがこれはシルフィーナの役目だと丁重に断られたのだった。


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