129.私も悪戯を
ガイの胸元のトーガを押し広げたところでシルフィーナは接吻を止め、肩と背中に触れていた手もひっこめた。
「シルフィーナ様、もっと」
とろけるような顔をしたガイがねだる。
接吻だけでやめるつもりだったシルフィーナだが、ガイのとろけた顔があまりにも可愛いのでどうしようかと悩む。
ガイのよれよれになった襟元にもう一度手を入れ、ガイの上半身をひん剥いた。
「ああ!」
興奮状態のガイは、服をはがされただけで声を上げる。
「シルフィーナ様、シルフィーナ様!」
と服で圧迫されていても腕をシルフィーナから離そうとせず、ギュッと引き寄せ自分から接吻をしに来た。
数日ぶりにシルフィーナに甘えるガイはもう止まらないようなので、シルフィーナはガイのやりたいように身を任せるのだった。
「シルフィーナ様、いらっしゃいませ」
ルーカスは起きてベッドの上に座っていて、シルフィーナを見つけた途端、神霊体を顕現させた。
「ルーカス、昨日はごめんなさいね。私寝ちゃったのね」
「ええ、モリエール侯爵の所でお疲れになったのでしょう」
「そうみたい、でも今日はたくさん寝たから大丈夫よ」
「ガイは、甘えてきましたか?」
「ああ、やっぱりルーカスが言ったのね。寝起きから接吻してくれってうるさかったわよ」
シルフィーナの後ろでガイが赤くなっていた。
「接吻してあげたのですか?」
「ええ、もうガイったら興奮しちゃって女神の愛も授けたわよ」
「それは良かったですね」
「ルーカスのおかげね。ありがとう」
その話を聞いてガイが割り込んできた。
「ルーカスに相談はしてないですよね」
「ええ、そんなことしないわ。でも私がルーカスに会うとルーカスが何やら考えるみたいね」
シルフィーナとルーカスがにっこりと笑ったのが、ガイはうらやましかった。
「シルフィーナ様、昨日ガイに聞いたんですが、私に悪戯をしてください」
「ええ!ガイ!あなた一体何を話ししているの!」
ガイが小さくなったのを見てルーカスがクスクス笑った。
「良いじゃないですか。ガイだけずるいですよ。私もその悪戯を体験したいです。お願いします」
シルフィーナは大きなため息をついた。
「ルーカスには似合わないわよ。それでも?」
「ええ、それでも、です。今回のご褒美として、さあ、あきらめて悪戯してください」
シルフィーナはまたため息をついたが、ルーカスの希望を叶えることにした。
「分かったわ。ベッドに横になって。実体の子供にけがをさせないようにしないとね」
ルーカスの希望通りの悪戯を、接吻は唇から始まり徐々に下へ降りてゆく。
ガイほど熱しやすい体質ではないので、ガイより念入りに接吻を繰り返し、徐々にルーカスをあおって行き、なかなか上手くルーカスを行かせることが出来たと思う。
後ろでガイが一人で興奮していたのだが、ルーカスが終わると同時にガイも終わっていた。




