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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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128.甘える

シルフィーナが目覚めると、ガイの白い髪が目に入った、いつもの光景だ。

部屋はまだ明るかった。

(そういえば、ルーカスの所に行って・・・記憶が無いわ)とちょっと焦ったがガイの腕の中に居るのでいつも通りの眠りなのだろうと納得した。

当のガイはと言うと、シルフィーナの肩に顔を埋めて熟睡中だ。

しばらくじっとしていると、キアがやってきた。

「シルフィーナ様、お目覚めですか?お茶会のお誘いに来ました」

とガイが眠っていることを悟ったキアが声に出さないように言った。

「明日でもいいかしら?」

とシルフィーナが聞くと、キアが頷いた。

「では、明日の3時にお待ち申し上げております」

と言うとキアはさっさと消えた。

もう一度目をつぶるとガイの心地の良い寝息と暖かさに誘われウトウトとするのだった。


一息眠っていたようだ。

目を開くと辺りは薄暗くなっていた。

目の前にガイの白い髪がやっぱりあるが、ガイの寝息は聞こえないので起きているのだろう。

ガイの首筋に接吻を何度かすると

「お目覚めですか?」

とガイの声が聞こえた。

「・・・うん・・・」

と答えつつも首筋に接吻をたくさん落とす。

「・・・シルフィーナ様、お願いがあります。私の唇に接吻を頂戴したいのです」

ガイは意を決してそう言うと、シルフィーナの左手の親指が口の中に入ってきた。

(拒否されたのか)とも思ったが、親指を大切に舐めた。

シルフィーナはガイの耳たぶを唇で挟んで引っ張っていた。

「・・・がぁいぃ・・・」

耳元で吐息交じりに名前を呼ばれ、一気に耳まで赤くなったのが自分で分かった。

シルフィーナの親指がスルッと口から抜けたので返事をする。

「・・・はい・・・ガイ・・・です」

ガイの頬にシルフィーナの唇がふれた。

「・・・ガイィ・・・」

「・・・はい、ガイ、です・・・」

次の瞬間、ガイの唇にシルフィーナの唇がそっと重なった。

すぐに離れたのに体の芯から感激が沸き起こった気がした。

「・・・シルフィーナ様・・・もっと・・・」

再び唇が重なると、先ほどと打って変わって深い接吻になった。

どんどん気持ちよさに溺れていく。

シルフィーナの右手がガイの襟元からトーガの中に侵入し背中をじかに触る体温がなんと心地よいことか!

左手も襟から地肌に侵入しトーガを剥いでゆくために肩の肌に触れるのが、なんとも気持ちが良い。

たったそれだけのことだというのにガイの口からは熱い吐息が漏れるのであった。


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