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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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126.神技の結果

ガイがシルフィーナに何も要望を出さないまま、3日が過ぎた。

モリエール侯爵の状況を見に行く日だ。

夜中にアレクシウスとともに出かける。

この日もモリエール侯爵は邸宅の執務室で書類に目を通していた。

3日前も見ていたが一体何を見ているのかと思ってアレクシウスと一緒に覗いてみたら、どうやら領地経営の報告書に目を通しているようだった。

昼間は近衛騎士団団長の仕事をしているので、夜に領地経営と言う振り分けにしているようだ。

「ここの領地はかなり重要な国の穀物庫であり、しかも金鉱山も持っている。金が出るので金細工の手工芸も発達して安定した領地だ」

アレクシウスが書類を見ながら教えてくれた。

「私、お兄様とお姉様と違い金はあまり似合わないわ」

「そんなことはございません。シルフィーナ様の光り輝く銀糸の髪には金細工がお似合いになりますよ」

と最近そっけないガイが、太鼓持ちのように言う。

思わずガイの顔をじっとり見てしまったが、当のガイはすっきりとした笑顔を浮かべていた。

「さあ、始めよう。モリエールを眠らせるぞ」

アレクシウスはそう言うと指を振った。

先日と同じように侯爵は書類をまとめておくと、寝室に歩いて行った。

違ったのはモリエール侯爵夫人がベッド際で本を読みながら侯爵を待っていた。

侯爵が寝室に入ってくると侯爵夫人は本を置き立ち上がって侯爵を迎えた。

まるで新婚夫婦のように接吻をし、抱きしめ、一緒にベッドに入って行ったが、さすがに夜の営みはせず侯爵が先に眠ってしまった。

「お兄様、ママも眠らせちゃいます?」

「ああ、そうだな」

シルフィーナは夫人を眠らせた。

その間にアレクシウスは侯爵の股間の辺りに手をかざし、この間の処理が上手く行っているか確かめていた。

「大丈夫だな、新しい細胞が増えている。精子は、一度夢精させるか」

アレクシウスがそう言うと、神技で夢精をさせた。

「どうです、お兄様?」

「まだ古い細胞が残っている、それに数がそれほど多くないな、また3日後に夢精をさせてみよう」

「夢精の後を消しときましょうか?」

とガイが言ったのでシルフィーナが許可したが、アレクシウスは

「交尾が出来るまで回復したら痕は消してはダメだ。やる気につながるからな。今のではまだ交尾の段階ではないからな」

と言った、なるほど。

「お兄様、ママの周期が今週と来週ぐらい妊娠しやすいのです。交尾を避けるようにパパに神技をかけてくれます?」

「いや、それはダメだ。侯爵の精子製造の回転をあげたいからな。夫人の方に神技をかけて2週は妊娠しないようにしよう」

「分かりました。ママの方は私が神技をかけます」

とシルフィーナは兄の指示に従った。

シルフィーナの後ろで、ガイのホッとした雰囲気を感じ取ったが、その場では何も言わなかった。

今日の作業は少々時間がかかったが、終わった。

アレクシウスは先に王城へ帰り、シルフィーナとガイはアベルとルーカスに会いに行くことにした。

眠っているアベルに話しかけ、ルーカスの所に行ったが、ルーカスのベッドの横でシルフィーナは眠ってしまった。


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