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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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117.定着の準備

ガイに拒否されたので、後日フローリアに直接聞いてみた。

「え~、そのくらいだったかしら?ねえ?」

フローリアは当然のように横に控えている神従に話を振った。

「はい、全身の神霊体を表示出来た時点で、フローリア様が上に乗ってこられました」

カイルがいたって平然と答えてくれた。

「はい、私の場合も、全身になりなさい、とご命令があり、上に乗ってこられました」

セムスは幾分顔を赤くしながら答えてくれた。

「だからアベルとカイルもそのくらいでいいのよ」

女神らしく平然とした顔でフローリアは言い放った。

若干自分たちとは状況が違うが、別に早すぎではないとシルフィーナは納得した。


8月、アベルとルーカスは、まだまだぎこちないが思うように歩き回るようになっていた。

夜中に女神の訪問があるので、多分一般的な子どもより昼間はよく寝ていると思われるが、元気に育っている。

11月に定着予定のシルフィーナなのだが、このところガイがどこに行くにもフローリアの前やアレクシウスの前でもシルフィーナの腰を抱いて放そうとしない。

「ガイ、お兄様とお姉様の前では放しなさい。神の前で失礼でしょ」

と注意したら、シュンとするのである。

「まあ、良いじゃないの。あと3か月なので触れておきたいのだと思うわよ」

とフローリアが肝要な解釈をしてくれる。


8月も中旬を過ぎたある日、アレクシウスが

「フローリアと会ってお前の定着先モリエール侯爵の体の件で相談をする。お前も一緒に来るか?」

と提案してきたので、一緒に会うことにした。

アレクシウスは体をジーンに預け、フローリアの元へ向かう。

「いらっしゃいませ、お兄様」

フローリアとその一族、アレクシウス、シルフィーナとガイが夜にラナダ王国のフローリアの私室リビングに集まった。

「フローリア、シルフィーナ、モリエール侯爵への定着の件だが、シルフィーナは知っているな、モリエール侯爵は精子が少なすぎて子が持てない体質だ」

「まあ」

とフローリアから声が上がった。

「そこでだ、定着3か月前なのでモリエール侯爵に神技をかけて精子を増やそうと思う」

「ええ、そうね」

「そこで問題が発生する。定着はフローリアがスタニラスガ王国に来てからの予定だが、その前にモリエール侯爵夫人が身ごもった場合、受精卵子の様子を見て予定を繰り上げてシルフィーナを定着させようと思う」

シルフィーナの腰に廻していたガイの腕に力が入った。

落ち着かせるために手を撫でてあげる。

「お兄様、侯爵に神技をかけるのはどうして3か月前なの?もう少し遅くても良い気がするのですけど」

シルフィーナが疑問に思ったことを投げかけてみた。

「シルフィーナ、それは侯爵の体が安定するのに時間が必要だからだよ。今日神技をかけて今日精子が増えるという訳にはいかない。しかも初めに生成される精子は古い細胞の物だろうから、ある程度何度か生成させて新鮮な精子を作る必要がある。ただその間に受精して問題のない妊娠なら、母体への負担を考えてこの機会を逃す手はないと思うのだよ。わかるか?」


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