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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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115.お座り

12月になるとアベルとルーカスが生後8か月になり、なんとなくお座りが出来るようになった。

まだまだ危なっかしいので、クッションに埋もれるようにしてならお座りをさせることが出来る。

シルフィーナの訪問の夜には寝かされているが、神技でクッションを集め、赤子をお座りさせると、ベビーベッドに胡坐をかいた形の全身の神霊体が表されるようになった。

シルフィーナは、それが嬉しくて嬉しくて、アベルとルーカスにそれぞれギュッと抱き着いた。

神従も手が思うように使えるようになったので、シルフィーナを抱きしめてくれる。

母親や乳母が赤子の様子を見に起きてくると少々困るので、訪問時は申し訳ないが神技で帰るまでは起きないようにしてもらうことにした。

そうすると邪魔の入らない真夜中の訪問がますます楽しくなった。

シルフィーナの夜の訪問時間が長くなり、日中はほぼ起きていることが無くなった。

フローリアとのお茶の時間が難しくなり、朝食をともにさせてもらうことが多くなりつつあった。


12月中盤には、ジャシス伯爵一家とともにルーカスが領地から帰ってきた。

ジャシス伯爵も王宮での新年の行事に招待されているので、この時期の帰宅となったのだろう。


12月後半になると、新年を迎える準備で王城は賑やかになってきた。

年末と言えば、神帝を祭るミサがあったはずだが、去年はスタニスラガ王国の神殿でミサを覗きに行ってすっかり眠ってしまったので、今年はラナダ王国のミサを覗きに行った。

結局、途中で眠ってしまったので、またもやガイに抱っこしてもらい王城に帰宅、フローリアに呆れられた。

「まあね、あの祈りじゃ眠くなるわね」

とフローリアが言ったとか。

結論として、どちらの国のミサも神を眠らせる力はあるが、その声は神には届いてないとシルフィーナは結論付けた。


新年は、ラナダ王国で迎える。

フローリア自身、ラナダ王国での新年はこれが最後なので、いつもなら国王と王妃が中心になって執り行う行事もフローリアが洩れなく参加する形で行われたため、シルフィーナは退屈だったが、フローリアがとても綺麗だったので、ずっとフローリアの傍に居た。

昨年はラナダ王国の王子たちの顔を覗き込んで、フローリアに怒られたが、横に居る分には怒られなかった。


一方、スタニスラガ王国の新年は、国王と王妃がまだまだ健在なので、厳格に執り行われていたが、王太子と兄神の第二王子もやはり行事にもれなく参加だった。

こう言っては何だが、王太子と第二王子が並ぶ機会はそうないらしいが、さすがに新年は並び立っていた。

そうすると、王太子には悪いが、アレクシウス第二王子の神々しさが際立ってしまっていた。

シルフィーナにしてみれば、王城内の絢爛豪華な新年はとても楽しい物であったが、兄神と姉神が相手にしてくれない期間でもあるので、やはりガイと市井に出向いて楽しい雰囲気を味わうのだった。


新年にもなるとアベルとルーカスのお座りが中々上手になった。

クッションの数が減っても平気になってきて、座っている時間も長くなってきた。

神霊体を表す時間も長くなり、真夜中の楽しい時間がどんどん増えていくが、朝になると人間がせわしなく動くようになるので、いくら長くてもアベル3時間、ルーカスも3時間しか遊べなかった。

一所にいてくれれば、四柱一緒に遊べるのだが、赤子を親から引き離すわけにもいかなので、まだまだ我慢である。


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