102.ルーカスからの情報
ルーカスもアベルと一緒ですくすくと育ってきた。
アベルと違い常に接吻を要求することは無いが、アベル同様シルフィーナから接吻の雨を降らされている。
「シルフィーナ様、どうやら来週からジャシス伯爵は家族を連れて領地に行くようです。1、2か月で戻って来るとは思うのですが、赤子の身では詳しくは分からないです」
「ええ!そうなの!ルーカスはまだそんなに神気が強く出せないわよね。場所が分からないわ、どうしましょう」
シルフィーナが考えているとガイが
「道中は無理かもしれませんが、領地の屋敷ならアレクシウス様にお教え願えれば飛んでゆけますよ」
と助言をしてくれた。
「まあ!それで行きましょう。ルーカス、領地に着いたら会いに行くわ。それでいいかしら?」
「はい、もちろんです。お待ちしています」
王城に帰って、朝の挨拶の時にアレクシウスにジャシス伯爵の件を相談してみた。
「そうか、帰省の申請が出ているか調べておいてやる。領地は西の方だが詳しい場所は夜に地図を用意しておくから、その時に確認してみたらいいだろう」
「ありがとうございます、お兄様」
「それにしても神従とまともな会話が出来るようになって楽しいだろう?」
「ええ、本当に!まだ全身の神霊体じゃないのが焦れったいですわ、うふふ」
と可愛く笑うシルフィーナを慈愛のまなざしで見つめるアレクシウスだった。
「さあ、眠いだろう、さっさと休め、では夜にな」
部屋に下がってガイに眠るための抱っこをされたが、まだそんなに眠くはなかった。
神従とたくさんの接吻をただただ見ていたガイが、また悋気を抱いていないかと心配にはなる。
ガイの顔を両手でとらえて接吻をしてみたら、ガイも待っていたように答えてきた。
「アベルとルーカスにたくさん接吻をしたら嫉妬する?」
「・・・少しします。でも王城に帰ったら接吻をしてもらえます」
「ガイは焼きもち焼きさんですね。今日はまだ眠くないわ。ガイは眠い?」
「シルフィーナ様と一緒です」
「眠くなるまで何か遊びましょうか?ガイにたくさん接吻をしようかしら?」
「嬉しいです、是非、神従よりもたくさんの接吻の雨を体中に降らしてください」
自分で言いながらガイは可愛く照れていた。
「と言うことは悪戯かしら?ガイが沈没しちゃったら抱き枕が無くなるのだけれども?」
シルフィーナはちょっとずるく笑う。
「じゃあ、ゲームをしましょう。シルフィーナ様は私を沈没させる気満々で、私は沈没なんかしないぞ、で、どうでしょう」
「その話、乗るわ!私が勝ったらガイは明日上半身裸で首に紐を付けて一日過ごすのよ、私が紐を引っ張るわ」
「ええ!そんな、酷い」
照れていたガイが一気に意気消沈したのをみてシルフィーナは女神なのに意地悪い笑みを浮かべた。
「私に勝てばいいのよ。で、ガイは勝ったら私に何をさせたいの?」
さっきの罰案が結構ショックだったようで、ガイは考えがまとまらないようだった。
話しの間、ずっとガイに抱っこされたままだったので、考えるガイの頭や顔を撫でまわしていたが、考えの邪魔をしてはいけないと思い接吻はしなかった。
「では、5日間、いえ、3日間で、一歩も部屋の外に出ず私をシルフィーナ様の中にずっと入れたままにして欲しいです」




