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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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100.ルーカス現る

「お兄様、こんばんは」

「おお、今起きたのかシルフィーナ」

「いえ、少し前ですが、ガイと格闘してました」

そういえば、美しい銀糸の髪が乱れている気がするし、ガイを見れば首筋に歯形が見えた。

「お前たち、ボロボロじゃないか、何をやってたんだ」

「昨日の噛まれた復讐をしたら反撃されたので、お互いにボロボロになってしまいました」

と笑顔で答える妹であった。

兄はため息をついて、人差し指をシルフィーナとガイに一度ずつ振った。

みるみる二人の服装が整い、ガイについていた歯形は消え、シルフィーナはトーガの中の胸を見る。

「お兄様、こっちもお願いします」

とシルフィーナは胸をはだけて昨日の歯型を見せた。

「これが昨日の接吻の罰のそもそもの原因か?お前が怒るのも納得のくっきり歯形だな」

と言いつつ指を振り、歯形を消して美しい胸に戻してやった。

「痛かったのです。お兄様、ありがとうございます」

「おお、仲良くしろよ。これから行ってくるのか?アベルとルーカスに会えると良いな」

「はい、では行ってまいります」

と、さっきまでボロボロに格闘していた二柱は、手を繋いで消えた。

「やれやれ、仲良くなったのならそれで良し、かな」

とアレクシウスはつぶやいたのだった。


今日はルーカスから会いに行くことにした。

ジャシス伯爵夫人の寝室に入ると、ルーカスは乳母におむつを変えてもらっていた。

「ガイ、ルーカスが起きてるんじゃない?」

と、乳母がルーカスのおむつ交換をしていてもお構いなしにベビーベッドに近づいた。

泣いておむつ交換を訴えたのだろう、目じりに涙が溜まっていたが、目は開いていた。

「ルーカス、私の素敵なルーカス、私よ、シルフィーナよ」

まだ身動きが思うように取れないだろうと真上から声を掛けたら、目が合った!

「ルーカス、シルフィーナよ、ルーカス」

おむつ交換が終わって乳母がベビーベッドから離れた瞬間、神霊体のルーカスの胸から上が現れた。

「しるふぃーな、さま、おひさし、ぶり、です」

「ルーカス!」

と叫んだシルフィーナは、興奮した声と裏腹、優しくルーカスに接吻をした。

「会いたかったわ、ルーカス」

顔を撫でてあげたが、すぐにルーカスは微笑みを浮かべた後、消えた。

赤ちゃんルーカスは、まだ眠ってはいなくてシルフィーナをまだ見ていた。

まだ神霊体を表すのは、なかなか大変なようだった。

赤ちゃんルーカスに何度も何度も接吻をしていたら、ジャシス伯爵夫人の手が伸びてきてルーカスを自分のベッドに連れてゆき乳をあげ始めた。

「ルーカス、お母様のお乳で大きくなるのね。早く大きくなってね。神霊体を自由にとれるようになったら、たくさん接吻をしましょう。たくさんお話をしましょう。たくさん抱きしめてあげたいわ。ねえ、ガイ」

「はい、もうすぐですよ、すぐに実体の体力が付きます。もうすぐ抱きしめることが出来るようになりますよ」

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