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銀色の風  作者: 紫音
~第1章~
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99.シルフィーナの仕返し

ガイはシルフィーナが眠る部屋に戻ってきた。

女神は丸くなって二重結界の中でゆるゆると回りながら眠っている。

ガイが近づいて、いつものように抱きかかえると眠っているのに腕をガイの首に廻してくる。

何と愛おしい存在なのか、と思わず腕に力が入り眠っている女神を抱きしめた。

「がいぃ、おわったの?」

「起こしてしまいましたか?ご指示通り終了しました」

「そう、おつかれ、さま、ゆっくり、ねむり・・・」

「はい、おやすみなさい」

とまたもや自分の腕の中で寝落ちをした女神に声を出さずに答えた。

(そうだ、自分もキアのお茶会の誘いで早く起きたのだった。道理で眠いはずだ。だが、シルフィーナ様の方が逆悪戯でもっとお疲れなんだろうな。今回はゲームでは無かったのでたくさんのお声をお聞かせ下さったのだ。お疲れになっただろう)

などと考えていたが、シルフィーナの抱き心地の良さと暖かさにいつしかシルフィーナの肩に顔を埋めて眠ってしまった。


夜、シルフィーナが目覚めたときガイはまだ眠っていた。

いつものように起こさないようジッとしていたシルフィーナだが、昨日はいきなり脇の下を舐められて起こされたのを思い出した。

(キアが言うには声掛けをしても起きなかったので脇の下を舐めたらしが、そのあと胸を噛まれたのが腹立たしい。これは胸を嚙んで仕返しするべきだ!でも、男性体の凹凸の乏しい胸は噛み辛そうだ。やっぱり噛みやすいのは下半身か?いや、それはあまりにも可哀そうだ、しかも、食いちぎってしまえそうだし・・・)

などなど、馬鹿らしい仕返し方法を考えていたが、一番手近にある首筋を噛んでみることにした。

「うっ!」

(起きてしまったかしら?)と思いつつちょっと位置を変えてもう一口噛んでみた。

「えっ!」

(起きたわね、でも)と今度はガイのトーガの襟を引き下げ、首よりも強く肩を噛んだ。

「シルフィーナ様、痛いです」

(だから何よ、私も痛かったのよ!)と上半身のトーガを摺り下げてもう片方の肩にも噛み付いた。

「あっ!」

ちょっと噛み過ぎて体液が出てきてしまった。

神霊体なので血液ではないがそれに相当するものだ。

やり過ぎたので噛むのはこの辺にして噛んだ傷口を舐めてあげたら、なぜかガイは喜んでいるようだった。

「シルフィーナ様、昨日のし返して噛まれたのですか?」

答えてあげない。

「痛かったです。シルフィーナ様も昨日は痛かったのですよね。申し訳ございません」

シルフィーナは無言でガイから体を離し、自分のトーガを押し広げ、胸を見せてあげた。

美の女神の美しい胸の乳輪の周りにくっきりと誰が付けたのか歯形が残っていた。

「痛かったのです。まだ跡が残っているのです。治癒の神技を自分で施しても良かったのですが、お前に見せつけてからにしようと温存してました」

逆悪戯の時にシルフィーナが隠していたのか全く気が付かなかったが、こんなにくっきりと美しい胸に跡が残っているとはガイは思ってもみなかったので、自分のしたことで女神が怒っているのは致し方のないことだと思った。

「申し訳ございません、今すぐに治癒いたしますのでご容赦を」

といいつつ、神技ではなく唇を寄せるガイであった。


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