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【ほまれちゃんへの手紙2】

で、ここからが本番。

ほまれちゃんにもまだ気付かれていないかもしれない、わたしのもうひとつの気持ち。決意でもあるかな。


そういうものがあるんだけど、その前にね、ほまれちゃんといろんな話をしたい。

ほまれちゃんの話をもっと聴きたい。

将来のこととか、今のこととか、悩みとか、目標とか、なんでも、どんなことでも。

いつもほまれちゃん、わたしのことを聴いてくれてばかりで、わたし、ほまれちゃんのことあまり聴けてない。


結局また要求ばかりに見えるけど、まず、この手順が大事なの。


わたしの掛け値の無い気持ち、ちゃんと伝えさせてもらって。

ほまれちゃんが、それを受け入れてくれて。

そうして、きちんと土台をつくったうえで、わたしはほまれちゃんの話を聴くの。

これまた全部わたしのエゴだし、それはもう、どうしようもない。わたしはそういうものなのだと諦めて欲しい。


わたしは、罪を抱えていると思っていたから。

ほまれちゃんはきっとそれを否定する。そのことをわたしは否定しない。

だから、これは単なる一方的な放言だと思って流してくれて良いです。


わたしは、ずっと、ほまれちゃんに対して罪の意識を抱えていた。

わたしの面倒なんて見ていなければ、わたしがウロチョロとほまれちゃんの後をついてまわっていなければ。

ほまれちゃんが自分のことだけに集中できていたとしたら。

ほまれちゃんは、まだバレエを続けていたのかもしれないと。


その罪を注ぐには、罰が必要なんだとずっと思っていた。

でも、日本に戻って、束の間だけどほまれちゃんと一緒に活動して。

改めて思ったのは、必ずしも罰でなくても償えるんじゃないかなってこと。


わたしの自己満足に突き合わせてしまうのは申し訳ないけど。

わたしがいつまでも罪の意識を抱えなくて済むように。

わたしが満足するまで、ほまれちゃんへの償いに付き合ってもらいたいのです。


わたしのもうひとつの気持ち。

わたしは、ほまれちゃんのために、何かしたい。

ほまれちゃんがわたしにしてくれたように、わたしもほまれちゃんのために何かしたい。


そのために、まずはほまれちゃんと話したいのです。


手紙じゃなくて良いので。

また、電話するしメッセージも送るから。

そのときに、少しずつ、ほまれちゃんと話したい。


冒頭で、気軽に読んでって書いたのに、重たくなっちゃってたらごめんなさい。

これからも、変わらず面倒見てもらえたら嬉しい。

これからは、わたしにもほまれちゃんの役に立たせてほしい。


重いことばかり言うやばめの妹分でごめんだけど、これからも末永く一緒に居てください。



マレ

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