表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/52

マリアさんからのお礼

こんにちはこんばんは、sha-k_3です。

えー、3日ぶりです。

すいませんでした…

自由に執筆していくのでよろしくお願いします。

う〜ん。


「よしっ。帰ろ」


「もう帰るんすか!?こんなに組織滅茶苦茶にしたにも関わらず!?あと片付けもせずに!?」


小さな瓦礫の山からキトアが這い上がって、ワタシに抗議してくる。


「そんなこと、組織のボスがやると思う?」


「…」


「どう?」


「その通りです…」


ふっ、ワタシの勝利ね。

ワタシ、普通デバフである無表情を有効活用できてる。


「じゃぁね」


組織も潰せたし、アイテム漁り終わったし、もうやることもないからね。

あ、キトアが項垂れてる。

不憫属性だなぁ。

それじゃあ帰ろっか。

ワタシはアジトの外へと向かった。




「あれ?もう太陽がでてるし…」


アジトから抜け出すと、沈んでいたはずの太陽がいつのまにか昇ってきていた。

けっこう時間経ってたんだなぁ。

全然気付いてなかったっけ。

ん?待って…

それじゃあワタシ、勝手にミアのお家抜け出したことになっちゃってるじゃん!

あ〜、ミアにお姉ちゃんの心配させちゃったよ〜。


「はぁ。ミアになんて言い訳しよ…」


ワタシはどうしようかと項垂れながらため息をつく。

とりあえずミアの家に戻ろっかな。


「あれ?」


ワタシが顔を上げると、奥の建物の影に小さな人影が見えたような気がした。

もしかしてミアが探しに来てくれたのかな?

ワタシは人影が見えた方に近づいていく。


「あ!お姉ちゃん!」


予想的中、ドヤァ(無表情)。

小さな人影はワタシを見つけると、手を振りながらワタシの方に走ってきた。


「どこ行ってたの!お姉ちゃんいなくなっちゃった、って心配したんだから!」


ミアってワタシのお母さんだっけ?

それかお姉ちゃん。

どっちにしても年上みたいだなぁ。

しっかりとした年齢は知らないけど、確実にワタシよりは年下だよね?

なんか、ミアって普段は子供らしいけど、ときどき大人っぽくなるんだよねぇ。


「ごめんねミア。どうしても行かなきゃいけない用事があって」


「む〜!今回だけだよ!許すのは!その代わり、今日も一緒に寝るからね!」


うっ、ミアが可愛すぎる…

さっきまであんなに大人っぽかったのに、急に可愛らしくなるのはずるいじゃん…


「それじゃあ帰ろ?お姉ちゃん」


「うん、そうだねミア」


ワタシとミアは、手を繋いでミアのお家に向かって歩き出した。




「お母さんただいまー!お姉ちゃん連れ戻してきたよー!」


家に着くと、ミアが扉を蹴破るような勢いで入っていく。


「ぎゃっ!?」


そして、次の瞬間にはミアが頭を抑えながら床にしゃがみ込んでいた。

そのすぐそばには、右手をグーにしてミアを見下ろしているマリアさんがいる。


「ミ〜ア〜?何回言ったら、ドアはゆっくり開けられるようになるの〜?」


「う〜(涙目)」


マリアさんがすごいお母さんしてる…

ってそんなことよりも、


「マリアさん、体調良くなったんですね」


「えぇ、おかげさまで。私とミアのために、ありがとうねローズさん」


「いえいえ、可愛い妹のお願いですから」


「うふふ、ミアと仲良くなってくれて、本当にありがとうね」


すると、「あ、そうだ」と言って、マリアさんは家の中に入って行く。

待ってる間、ミアのことなでなでしよ。

ワタシがミアの頭を撫でていると、マリアさんは古びた本を抱えて戻ってきた。


「ローズさん、これ。今回のお礼になんですけど、もらってくれません?」


そう言ってマリアさんは、抱えていた本をワタシに渡してくる。

その本の表紙には、


『薬学について・初級編』


というタイトルが書かれていた。


「これを…ワタシに?」


マリアさんはこくんと頷く。


「でも、いいんですか?ほんとに」


「もちろんですよ。ミアのために取っておいた本なんですけど、この子、すごく優秀で。もうその内容は完璧になっちゃったのよ。そうよね?ミア」


「うんっ!」


マリアさんになでなでされているミアは、その言葉に元気に肯定する。

それにしても、これで薬学を学べるのか、とてもありがたいな。


「それじゃあ、この本でしっかりと勉強させてもらいますね」


「ふふっ、頑張ってくださいね」


「お姉ちゃん!今日もお泊まりするんだからね!」


「ちょっとミア、引っ張らないでって。わかったから…」


「むふふ〜!お姉ちゃんと2日もお泊まり〜!」


ミアはものすっごく上機嫌である。

まぁ、一緒に寝られるし、役得だと思えばいっか。

でも襲いたくなっちゃうから、少しだけ困るんだよね…

ワタシはミアにまた手を引っ張られながら、家の中へと入っていった。

どうもsha-k_3です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

これからも自由に執筆していくのでよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ