お、美味しすぎる…
こんにちはこんばんは、sha-k_3です。
ついに評価も300ポイントになりました。
すっごく嬉しいです!
自由に執筆していくのでよろしくお願いします。
「お客様、先日はどうも。そういえば名前を言ってませんでしたね。私はロブといいます」
厨房の方から歩いてきた店主が、そう言ってワタシに話しかけてくる。
名前はロブって言うんだ。
なんか、見た目の通りの名前だなぁ。
すごくしっくりくる。
「私に話があるとのことですが、どうかされたのですか?」
「実は、ロブさんに調理してほしいものがありまして…」
「なるほど。見せてもらっても良いですか?」
ワタシはインベントリの中から、ソレを取り出す。
「な!?」
ワタシが取り出したコレを見たロブさんは、大げさに驚く。
「これ、『レッサーボアの上肉』じゃないですか!」
そんなに驚くほどすごい肉なの?これ?
「この肉はなかなかにレアですよ。王都で行われるオークションでは、貴族の方達が結構な額で買われますからね」
あ、圧がすごい、ロブさんの圧がすごいです…
そんなにレアなものなのこれ?
「南の平原でレッサーボアを狩っているときに、たまたま落としまして」
「そ、それは、なかなかの強運ですね。こ、これを、調理すればよろしいのですか?」
その言葉にワタシは頷く。
「承知しました。私ー調理人ロブが、丹精込めて調理させていただきます。ご希望の料理はございますか?」
「ステーキでお願いします」
「かしこまりました。出来上がるまで、少々お待ちください」
そう言って、ロブさんはお肉を受け取って厨房に戻って行った。
「おまたせしました。レッサーボアの上ステーキです」
体感で30分ぐらいしてついに運ばれて来たのは、見るだけでお腹が胃もたれしそうなほどにジューシーなステーキだった。
…ごくり
ワタシは溢れそうになる唾を飲み込む。
「それでは、ごゆっくりお過ごしください」
店主さんはお冷を置いて、厨房に戻っていった。
それじゃあ食べよっか。
「いただきます」
ワタシは手にしたナイフとフォークで、ステーキを切り取る。
ナイフを入れた瞬間、そこから肉汁が溢れ出してきて、中までしっかりと火の通った断面が見える。
それじゃあひとくち…
もぐ…ん!?
「ふわぁ…」
お、美味しい…
お肉が口の中で溶けたんだけど…
お、美味しすぎる…
わ、ワタシも昨日作ったんだけどなぁ…
現実の高級お肉よりも、こっちのお肉の方が良い肉なの?
それともやっぱり、店主さんの腕が良いからなのかな?
とにかく美味しすぎる。
それにこのソースも、濃すぎずに、でもしっかりとした味わいで上手にお肉を引き立ててる。
これは最強すぎる…
「ごちそうさまでした…」
い、一瞬で終わっちゃった…
まだ食べたりないよぉ…
「よし、決めた」
ワタシはコップを手に取って、水を流し込む。
そのまま席を立ち上がり、お会計を済ませ「今回は代金要りませんよ」へ?
会計をしようとしたら、なぜか店主にそう言われた。
「え、どうしてでしょうか…」
「あのお肉は、お客様が取ってきたものなので…その代わりなんですけど、これからこのお店にお肉を卸して欲しいんです」
なるほど?
つまり、ワタシは狩りに狩りまくって、お肉を集めまくって売れば良いってことなのね?
それくらいお安いご用だ。
ワタシは、持っていたお肉を全部取り出す。
「た、たくさんありますね…えーと、全部で69枚あるので、2100WAMですね。いやー、ありがとうございます。これからも、どうぞ当店をご利用ください」
店主にそう言って、ワタシは見送られる。
それにしても、全部で2100WAMね。
いい臨時収入になったな。
まあそんなことはともかく。
さあ、狩りの時間が始まるぞ!
ワタシは全速力で南の草原を目指した。
その日、町中を駆け回る、白黒のモンスターが現れたとか。
どうもsha-k_3です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも自由に執筆していくのでよろしくお願いします。